MINI-Z RACER SPORTS2 リーボックスカイラインGT-R 1991



90年代のモータースポーツ界を席巻した伝説のマシンスカイラインGT-R(R32)。デビューは1990年、当時のグループAカテゴリーに、青い鮮烈なカラーリングのカルソニックスカイラインGT-Rを駆った「日本一速い男」こと星野一義選手と共に活躍したのが長谷見昌弘選手の駆るリーボックスカイラインGT-R。尤も、このゼッケン3はデビューの翌年の1991年仕様ですが。

ちなみに長谷見昌弘選手、ハコスカの頃のGT-Rからフリーの時期もあるものの、基本的には日産のワークスドライバーとして知られる名レーサー。ハコスカ時代のレースで高橋国光選手とデットヒートを繰り広げる様は今でもyoutubeなんかで見る事が出来ます。この長谷見選手、日産がワークス活動を休止していた70年代後半から80年代初頭、自ら立ち上げたハセミモータースでレース活動を続けていた際、日産プリンスの社員から「もう一度サーキットを走るスカイラインを見たい」という声を聞き、スカイラインのグループ5マシンを企画、それが日産のスカイライン、シルビア、ブルーバードのシルエットフォーミュラー軍団に繋がり、自身もTOMICAのロゴが入った真紅のスカイラインシルエットを駆り活躍しています。そしてGT-R復活の際にも星野選手と共にハンドルを握るなど、非常にスカイラインと縁の深い人だったりするんですね。

星野選手が縁石を片輪で踏む非常にアグレッシブなドライブをする一方、長谷見選手はクレバーな走りをする印象がありました。
ちなみに長谷見氏、現在は4輪レーサーからは引退、GT選手権ではチーム監督として300クラスにGT3仕様のGT-Rを持ち込んでいる他、2輪レーサーとしても活躍しているんだそうで。



さて、スカイラインGT-Rのお話を少し。
元々のスカイラインGT-Rは4ドアセダンのPGC10、2ドアのKPGC10…所謂ハコスカの頃からのグレード。その凄さは…分かり易く言うと、現在ル・マンなんかで活躍しているプロトタイプレーシングカーのエンジンをそのまま4ドアセダンに積んじゃった、というクルマ、という点。完全にレース仕様のマシンとして、ヒーターやラジオはおろか、助手席のシートベルトすらオプション扱いだった程。一見なんてことない箱車なのにレースでは大活躍…という姿から「羊の皮を被った狼」と呼ばれる様になります。クラス優勝含め50勝の金字塔を挙げています。しかし続くケンメリのKPGC110はオイルショックや排ガス規制の関係で生産台数が197代のみ。レースにも出場しませんでした。

そして、ジャパン、RS、GTS-Rと続くスカイラインですが、GT-Rの名を冠するモデルの登場はKPGC110生産終了から16年後…ファンが待ちに待った新しいGT-Rこそ、このR32なのです。このR32は期待に応えグループAカテゴリーのJTCでは破竹の29連勝。事実上クラス1はGT-Rのワンメイク状態になる程。他にもグループAより更に市販車に近いグループNによるN1耐久レースや、海外のレースでも大活躍。結果こそ出せませんでしたが実はWRC…ラリーにも参戦しているんですよ。

その後もスカイラインGT-RはR33、R34とレースで快進撃を続けます…が!!現在GT選手権で戦っているのは"スカイライン"ではない"GT-R"です。
スカイラインはただのセダン車やSUV車になり、GT-Rという名前だけが別のクルマになっちゃった訳です。この辺、日産ファンが現在のカルロス・ゴーン体制…というより、ルノー傘下になった日産に発する否定的な声を産んだ原因の一つだと私などは思っているのです。

スカイラインであってこそ輝く"GT-R"だと思うんですよ。今のR35はスカイラインGT-R…即ち「羊の皮を被った狼」じゃないやいっ!!



で、グループAのお話。

今もSUPERGTなんかがそれなりに人気ですが、レースとして熱かったのってグループAの方だったと思うんですわ。
最近のGT選手権は日産、トヨタ(レクサス)、ホンダがつるんでやってるレース…という雰囲気がね、あんまり面白くないな、と。マシン自体もかなり手を加えられて…というより姿かたちこそベース車に似せてるけど、中身は別物…という感じがありありとして、あんまり好きじゃないんです。いや、嫌いではないんですが。(苦笑)
むしろ、あんまり中継とかしてくれないWTCCの方がレース内容も濃いし、市販車に近いマシンなので好みなんですよね。
ちなみにグループAで今回紹介するリーボックスカイラインに纏わる逸話をば。
ドリキンの愛称で知られる土屋圭一氏のお話。このグループAで無敵を誇ったGT-R…今より一昔前ですから、人よりマシン優先、マシンを人に合わせるんじゃなくて人がマシンに合わせろ、的な思想でチューンされていたそうで、姿形も今のGTマシンの様にバカデカいウイングとかリアデフューサーとかがある訳でもなく空力特性は市販車と大差ない訳です。でもパワーだけは650馬力とかですから、ストレートではフロントが軽くなってハンドルが軽くなるんだそうで。
そしてとにかく暑く、焼けたフットペダルの熱で靴底が溶けてしまうレベルだったんだそうな。そんな中、長谷見選手は自身のクルマのスポンサーがリーボックだったからか、同社のスニーカーを「コレなら靴底が厚いから溶けにくいよ」とピットでライバル達に配っていたんだそうです。

でも、長谷見選手のマシンは後にメインスポンサーがリーボックからユニシアジェックスに代わって、カラーリングも大幅に変わっちゃうんです。でも私としては、リーボックのカラーリングがスマートで好きなんだよなぁ…。



グループA仕様のGT-RはMISMO仕様なので、フロントのブタ鼻も再現しています。
フロントは西部警察にも出ていた鉄仮面以前のRSに似てますよね。
割と風貌自体は大人しいんですが、内に秘めたパワーは凶悪なのです。




長谷見選手の代表的スポンサーのTOMYを始め、リーボックのユニオンジャックや後にメインスポンサーとなるユニシアのロゴ等、綺麗に再現されています。
リアウインドウにはハセミモータースのロゴも。
このリーボックスカイラインGT-R 1991年仕様はオートスケールコレクションではなく、京商のパーツブランド「R246」からリリースされているボディセットのモノ。
オートスケールでもリーボックスカイラインが出ていますが、コチラはデビューイヤーの1990年バージョンになっています。
R246のグループAGT-RはFTIや共石、ナポレックスやタイサン、トランピオ等バリエーションが豊富です。



サイドミラーの鏡部分はメッキ処理という芸の細かさ。
コレ、ミニカーやプラモじゃなくラジコンボディなんですぜ!?
ただ、ミラーの付け根が頼りなく、クラッシュしたら一瞬で壊れそう…。(苦笑)



R32はリアがカッコイイですよね。
しかし、ホント…ラジコンボディとは思えない完成度ですよ、ええ。



今回、ライトユニット装着してみました。
ミニッツスポーツはライト用のコネクターが標準装備されていて、プロポでライトの点滅パターンを変えたりできます。
ただ、ボディの方がライト対応ではない事が多いです。フロント、リア共に標準で装着可能なのはこのR32、コルベットCR-5、アウディA4DTM、BMWM3GTR等…あんまり私は出会っていない気が。
ボディへのLED固定はグルーガンでやってます。
ちなみに、R32の場合ライトがユルユルで固定必須です。
ちなみにこのボディ、MR-03だとナローRMでホイルベースはロング。



そんな訳で、リーボックスカイラインでした。

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