東映まんがまつり風エッセンス!!でも話数が…。(泣)

真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ

2001年 ダイナミック企画・早乙女研究所 全4話 OVA
声の出演 櫻井孝宏、浅川悠、桜井敏治、内田直哉、富田耕生、他

簡単解説
武蔵の命と引き換えに勝利したニューヨークでの恐竜帝国との決戦から数年、恐竜帝国の復活に対抗し、「神隼人」は「ネーサー」にて新たなゲッターロボ「ネオゲッター」を開発。しかし「流竜馬」が失踪した今、肝心のパイロットがいなかった…。恐竜帝国の侵攻で天蓋孤独の身となった「一文字號」は、地下プロレスで荒稼ぎしていた所を恐竜帝国に襲われる。そこへ現われた謎の男は號にこう告げる。
「私は神、神隼人。今から貴様に地獄を見せる者だ!!」


このゲッターOVA第2弾は「グレートマジンガー対ゲッターロボG空中大決戦」のような、往年の「東映まんがまつり」的な作りで、前作「真ゲッターロボ地球最後の日」での反省を踏まえ、小難しさや深さといったものを極力排した単純明快なアクション活劇に徹した内容で、ファンを裏切らない純粋なエンターティメントである。

内容は「ゲッターロボ號」をベースに、ゲッターGが開発されずに恐竜帝国が復活したら…という、いわばゲッター正史(?)のパラレルワールドであるが、原作のネタを見事に生かした演出を見せてくれる。

まず第1話の冒頭、原作で描かれた「武蔵の死に様」を初めて映像化してゲッターファンのハートをガッチリキャッチしてしまう。(テレビ板と原作コミックでは武蔵の死に様が違う)この武蔵の死に様は、ゲーム「スーパーロボット大戦」のキャラクター辞典でも「ロボット漫画屈指の名シーン」と絶賛されている物で、その高い評価を裏切らない大迫力で熱く描かれている。原作で感動した人は必見である!!

更に特筆すべきは「テキサスマック」の登場であろう。そもそも「テキサスマック」はテレビ版ゲッターロボにたった1話(「アメリカから来たロボット」の回)のみ登場しただけのゲストキャラクターで、喋り方もいたって普通なのだが、前記した「スーパーロボット大戦」に何故かインキキ外人となって出演し人気を博したキャラクターなのである。この人気を逆手に取って、今回の「ネオゲッターロボ」では完全なインチキ外人の喋り方で號達とコミカルなやり取りを見せてくれる。それは台本に縛られることなく、声優のアドリブを演出面に見事取り込んだ「トランスフォーマービーストウォーズ」の音響を手掛けた岩波氏の功績が大きいのであろう。こういった万人に受け入れられる楽しい遊びは、ロボットアニメに限らずもっとどんどんやって欲しいものだ。

またロボットの「テキサスマック」自体もカッコ良くリニューアルされており、棺桶に入っている「巨大ライフル」や最終話での「投げ縄」(愛馬「パスチャーキング」に乗って颯爽と登場する!!)等、ロボットの個性を生かした見事な演出で存在感をアピールしている。また、登場キャラクターの個性分けにも成功しており、特に主人公號の猪突猛進ぶりや、竜馬の暴れっぷリは爽快!!さらに原作では凄まじいマッドサイエンティストぶりを披露してくれた敷島博士の危険人物ぶりも見事に表現されているのである。正に「まんがまつり」のノリであろう。キャラクターも、メカニックも、全編がお祭り騒ぎのエンターティメントなのである。

しかし…しかし一つだけ不満が…。主役ロボットであるはずの「ネオゲッターロボ」の存在感の薄さである。1話で登場し、2話はテキサスマックにメインを奪われ、3話で破壊される…。もっともこの薄さは4話という話数の少なさに原因があるのだが、それにしたって悲しい。モチーフになった「ゲッター號」(一部のファンからは「ニセモノ」呼ばわりされている)の設定そのままといえるかもしれないが、やっぱり悲しい。

エネルギーが「ゲッター線」でなくプラズマである点等、ゲッターロボらしからぬ設定もあるが、物語上で理由がきちんと説明されているし、なにしろデザインが非常に秀逸(個人的には凄くカッコ良いと思っている)なので悲しさひとしおである!!
いつか、いつか「ネオゲッター」が大活躍する物語を!!って、無理かな…。


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