これぞ正しい容量のムダ使い!!

70年代風ロボットアニメ ゲッP−X

1995年 アロマ制作 プレイステーション用ソフト
声の出演 神谷明、速水奨、たてかべ和也、池田秀一、納谷悟朗、他

簡単解説
197×年、宇宙悪魔帝国と名乗る謎の軍団が、獣型巨大戦闘マシーン「巨大ビースト軍団」を引き連れて突如地球に攻撃を開始した。一方、極東某所にある「宇宙ロボット研究所」では、「こんなこともあろうかと」、密かに巨戦闘用合体変形巨大ロボット「ゲッPエックス」を発進させるのであった。


このゲームはシューティングゲームである。それなのにCD4枚組(なんと、8,000枚以上の動画枚数を使用している)というとんでもない容量を使って作られている。

何せステージ毎に主題歌、エンディングテーマ(「ささきいさお」が歌う)、更にはコマーシャルまで流れる非常に凝った作りで、ゲームステージでもバック音楽の替わりに「串田アキラ」、「影山ヒロノブ」、「MIO」、「ムッシュ吉崎」という豪華メンバーが挿入歌を歌っているのである。アニメファンにとってある意味「プレイしていないと損」なゲームかも知れない。

ストーリー展開も、「仲間の死」や「恋愛」、「主役ロボットの交代」といったお約束をきちんと守っており、キャラクターの配置も往年のロボットアニメそのままである。しかし、やはりこのゲームのメインはロボットアニメに対する「パロディ精神」であろう。特に主人公達「ゲッP−チーム」のライバル、宇宙悪魔帝国の親衛隊長「赤っぽい彗星」ことジャーグ将軍であろう。彼は「某超有名ロボットアニメ」のライバルキャラクターをモチーフにしており、彼と同じくジャーグ将軍も「仮面」をつけている。(妹はいないようだが…)さらに初回特典のおまけCDで彼は

「ええい!!日本のスーパーロボットは化物か!?」

という禁断のセリフを吐いてしまうのである!!

他にも名作アニメや特撮のパロディが満載なのである。その中でも次回予告は声優ネタのパロディが多く、納谷悟朗演じる敵のボス「魔王デービン」は「某宇宙戦艦の艦長」、たてかべ和也演じるX−3号パイロット「天王寺力」は「リサイタルのお知らせ」をしてくれる。安っぽいパロディ作品に見られる単なるイヤミではなく、ファンもニンマリなパロディなのである。

また、この「ゲッP−X」には「アオシマ文化教材社」が全面協力しており、かつて駄菓子屋の棚を賑わせたプラモデル「合体シリーズ」のキャラクターも登場しており、隠しモードの「エクストラモード」では、あの懐かしい「アトランジャー」でプレイすることも可能である。このエクストラモードは他にもゲーム中登場するワキ役ロボット「クイーンフェアリー」や「ワイルドジョン」、「64式ロボ」でプレイ可能であり、「劇場版」と題したボス戦モードや海外版「ザ・スターゲッピーズ」という物もあるので要チェックであろう。

現在この「ゲッP−X」は、中古ソフトショップやゲームショップの「安売りコーナー」で多く見つけることが出来るので比較的入手はし易い…と思っていたが、あまりに本気かつカルトなノリが一部で高い評価を受けているのか、現在では結構なプレミアが付いている様だ。

ただ、その本気で、かつ真剣にネタをやっている度合いは今尚色あせていない。ロボットアニメに興味が無くとも珍ゲーム好きならば、是非話のタネに、是非プレイしてみて欲しい逸品だ。


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