どこまでいくかマンガ500選

「400選」の続きです。意外と持つもんです。

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500.「東京魔人学園剣風帖」 喜名朝飛 …作者の京一への愛着を感じる、度 90%
同名の人気テレビゲームのコミカライズ…ですが、ゲームの展開をなぞるものではなく、独自のアレンジが施された作風となってます。それ故、原作ゲーム制作者からも「公式ではない」という逆お墨付きを受けている作品。ただ、独自展開の為に原作の設定とは根底からずれている印象があるアニメ版とは違い、原作ゲームへのリスペクトがある作品で、ゲームとは違う展開ながら、ゲームのファンも納得できるキャラクターの”らしさ”が描かれた作品。ただ、絵柄がかなり少女漫画的である事と、プレイヤーとの一体感を出す為に、ゲームでは没個性的にされていた主人公がミステリアスでモテモテな美少年になっているのは賛否あるかと。個人的には小夜の扱いは漫画版の方が良いかと。(「偏愛録」参照)
マリア先生:さあどうかしら?ご想像におまかせするわ


499.「鬼龍院冴子探偵事務所」 三上龍哉 …ハーレム漫画並のキャラクター配置なのに萌えないのが魅力、度 99%
誰もが振り向くセクシー美女探偵・鬼龍院冴子…ぱっと見きれいなおねえさんなれど、実は魔女…というぶっ飛んだ人で、彼女に気に入られて助手にされてしまった美少年の里見君は、ハチャメチャ彼女の言動に振り回されながらもツッコミに余念がない、と。頭空っぽにして笑える作品。「極道一直線」と基本的に変わりません。(笑)無駄にセクシーな主人公を始め、巫女さんとか里見君の同級生とか何故か語尾に「ニャン」をつける妖狐とか…そういう要素は沢山あるのにそういう気分にさせないのもまた魅力。個人的に、漆黒の螺旋ことドン…なんとかがお気に入りです。
里見君:僕の知る限り魔術師は―打撃にめっぽう弱い!!(ドン・なんとか参照)


498.「波打際のむろみさん」 名島啓二 …ほのぼの水産系度 96%
少年マガジンにて短期連載の後、正式に連載された作品。釣り好きの少年・拓朗と、彼が釣り上げてしまった博多弁を話す人魚の女の子・むろみさんの織り成す水産系コメディーです。浜に打ち上げられたり、ミミズを貪ったり、マグロと一緒に水揚げされたりするのに、そんなむろみさんが何だかとっても愛らしいのは方言の魔力だけではないでしょう。大笑い、というよりクスっと笑えるほのぼのした漫画です。どうも、編集サイドの予想より隠れた人気があったらしく、単行本第一巻は割と早々に売り切れになってしまっている様子。
むろみさん:ミミズうまかっちゃん


497.「瑠璃子女王の華麗なる日々」 巻来功士 …考山さんカッコ良いぞ、度 80%
過去に恋人のフランクをプレイ中に殺してしまった事があるSMクラブ「シャングリラ」の女王様、瑠璃子の元には、惹きつけられる様に倒錯した愛や性癖を持つ客が様々な問題を抱えてやってくる…という、漫画界でもかなりの怪作です。彼女に影のように付き添う考山さんが何だかカッコ良いのです。
瑠璃子:私たちは肉体を言葉にして愛を語り合っているの。あくまで精神的(プラトニック)な純粋な愛を!!


496.「断裁分離のクライムエッジ」 緋鍵龍彦 …やや設定がゲームっぽい度 75%
殺人鬼の血を受け継ぐ少年少女達が「殺人遺品(キリンググッズ)」を巡って殺し合いを繰り広げる…といっても、割とベタなボーイミーツガールな展開の作品。ただ、殺人遺品により殺人衝動に蝕まれる主人公達という構図がダークな印象を深めている作品。ただ、殺人遺品のこっ恥ずかしいネーミング(作品タイトルは主人公の殺人遺品の名前)や、キャラクターや物語設定等にややゲーム的過ぎるきらいがあったりするのがダメな人にはダメかも。絵柄といい、イマドキの作品です。
祝:ふつつか…ものですがよろしくお願いします…


495.「ゾンビメン」 岡エリ 樹崎聖 …地味ながら面白い度 90%
アフタヌーンに不定期連載の作品。タイトルが「ゾンビメン」ですが、現在絶賛休載中の「ハイスクールオブザデッド」の様な作品ではなく、グロテスクさかホラー要素は皆無…むしろ「アンデッド」に近いかと。力強く、熱く…泣けるファンタジーです。
サムソン土井:そうだ!その顔さえあればオレは誰にどんだけ嫌われようが…


494.「シザーマン」 作:倉田英之 画:たもりただち …ヒロミゴー度 70%
ホラーゲームの名作「クロックタワー」シリーズで、ヒロインを執拗に追う巨大なハサミを持つ不死身の殺人鬼を主人公に…した訳ではなく、開拓期のアメリカ西部を舞台にしたファンタジーアクション。タイトルは主人公がハサミを武器に戦う巡回散髪人である事から。やや中途半端な終わり方なのは元々短期集中連載だった為か。原作は「R,O.D」や「ガンソード」等で有名なアニメ脚本家です。しかし…「処女に少女に娼婦に淑女」って…「Howmanyいい顔」かよ。(笑)
アンディ:…”刈り”の時間だ!


493.「機動戦士ガンダム ゼロの旧ザク」 原作:矢立肇、富野由悠季 画:岡本一広
…ルーキーが旧ザクに乗っててもいいじゃないか、度 100%

所謂「一年戦争」の外伝モノ。戦争末期、撃墜数はゼロながら、驚異的な回避技術を持つジオンの少年兵・ニルスの目を通して敗戦までを描いた作品。メカ描写はともかく人物画にやや難があり、ジオン漢の象徴とも言うべきザク…しかも旧ザクに気弱な少年兵を乗せてしまったが為に、肝心のガンダムファンからの評価はイマイチながら、個人的にはこの手の作品の中ではちゃんと「物語」になっている作品として好感を持ってます。イメージとしては、近藤和久先生の「MS戦記」に近いかと。モビルスーツのアクションシーンは中々迫力があり、連邦兵士に奪取されたザクが、ダメージで頭部が歪んだ状態のまま暴れまわるシーン等、映画「ターミネーター」を思わせる怖さがあります。
ついでに書きますが、ネット上で散見した、「現実の戦闘機等のパイロットに当てはめれば主人公の撃墜数ゼロというのは新兵としては当たり前の事」として著者にミリタリー知識が欠如している、との指摘ですが、現地徴用兵の子供が初陣で2機のザクを落としたのを皮切りに、最終的に100機以上の撃墜スコアを記録した(という事になってる)様な作品の外伝漫画に現実世界のパイロットの話を持ち込んでミリタリー云々の話をしてしまう事の方が、むしろナンセンスなんじゃねぇか?と。
アンジェリーナ少尉:ニルス、あなたがもし敵前逃亡で銃殺刑になれば、「かわいそう」になってしまって私が憎むことができなくなる。それでは私が困るのよ


492.「機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル」 原作:矢立肇、富野由悠季 脚本:クラップス 画:曽野由大
…アッガイネタ度 88%

アッガイパイロットの兄弟二人のロードムービー的な物語…と言えば聞こえは良いですが、普通とは違う意味で人気のMSであるアッガイを用いた完全なネタマンガです。内容は、アッガイがボーリングや野球をしたり、ブレイクダンスのヘッドスピンをしたり、モグラ叩きのモグラになったり…とまぁ、そういう作品。同じ作者の「俺ら連邦愚連隊」の外伝的な意味合いの作品でもあり、そのキャラクターもゲスト出演しています。
ノルト;な…何だこのブサイクなMSは


491.「だぶるじぇい」 作:野中英次 画:亜桜まる …主人公の影の薄さ 98%
「カチョバカ」や「クロ高」で知られる野中氏が原作を手掛けるという、ある意味冒険的過ぎる漫画。謎の「伝統芸継承部」に入部してしまった影の薄い主人公・宇佐美はじめと、「鳥獣戯画」を継承する部長達が織り成すギャグ漫画です。この作品最大の謎は、この学校の制服はどうなってるのか?に尽きるかと。全員がバラバラの服で、学年別に分けられている風でもなく、制服がないにしては皆揃って学生服っぽいデザインの服…部長や副部長なんて典型的な学生服を着ているという…謎です。個人的注目ポイントは、柔らかい物腰で妙に色っぽい副部長の存在ですかね。
部長:漫画には…きめられた描き方などないッ!!


490.「イヌジニン ―犬神人―」 室井大資 …実写映画とかにしたら面白いかも、度 80%
コミック怪に連載中の「妖怪研究家ヨシムラ」の作者の伝奇マンガ。世の中に生じる”澱み”より生まれる”怪(け)”を処理する謎の組織・犬神人の面々を描いており、怪とは人の心の汚れが生み出す、というズシリと重いものが根底にある作品。妖怪や化物といった類が好きな人でも、独特の世界観やクセの強い描写により好き嫌いはっきり分かれてしまう作品かも。「ヨシムラ」とは正反対とも言える、ハードで迫力のある描写が魅力の一品。実写映画やドラマ向けの題材と思うのですが、ショボくなるので実際にはやらないで欲しい気も。
三隅:あんたらがうとんじていた町の鼻つまみ者は、あんたらの町を守ってたんだ。


489.「そばもん ニッポン蕎麦行脚」 山本おさむ 監修:藤村和夫 …うまい蕎麦が食べたくなる度 100%
元「有楽町・更科」四代目が監修する蕎麦マンガ。同じ麺でもラーメンを題材にした漫画は数あれど、本格的に蕎麦を描いた作品って今まで無かったかも知れません。老舗の名人を祖父に持ち、自らも伝統技術を受け継いだ流れの蕎麦職人・矢代稜が行く先々で遭遇する蕎麦に関する難問を通じて、蕎麦の奥深さ、歴史を描いています。読むと蕎麦が食べたくなる事請け合いで、私自身天ぷらそばのエピソードを読んだらもう…堪りませんでした。
稜:うまいそば屋はある!!求める心があれば!!


488.「義風堂々!! 前田慶次月語り」 作:原哲夫、堀江信彦 画:武村勇治 …バンチお得意ネタ度 87%
パチンコも人気の「花の慶次」からのスピンオフで、大河ドラマでお馴染みの直江兼続を主人公にした作品。バンチお得意のネタ、と言えば分かり易いかも。絵柄が本家である「花の慶次」を描いていた原哲夫先生のものに近く、そういう意味では「花の慶次」からのファンでも違和感少なく読めるかもしれません。
慶次:それはわしとて墓場まで持っていく秘密。知らぬが仏と心得よ、よいな


487.「究極宇宙味帝シーザー」 Boichi …バカ漫画度 78%
「ラキア」の作者が贈る、SF料理エロバカマンガ。一応料理マンガではあるのですが、突拍子もない展開はかのアニメ版「ミスター味っ子」に匹敵するかも。料理マンガなのにヒロインは脱ぎまくり、ストーリーもあってないようなモノ…でもこの無駄なまでに高いテンションと勢いは、体験しても良いかも。
シーザー:僕のコック帽返して〜!!


486.「アイリス・ゼロ」 蛍たかな+ピロ式 …最後までぶれずに描き切って欲しい期待度 100%
少年少女達が、生まれつき何かが見える能力…”瞳(アイリス)”を持つのが当たり前になった世界で、何も見えない”欠落者”としてイジメを受けていた主人公、透はそれ以来目立たないこと…”低視聴率”を信条として生活していた。そんな彼が学園でもトップクラスの美少女・小雪にある「告白」をされた事から始まる学園ファンタジー。絵柄が大変可愛らしいので説明だけではありがちなハーレム学園ラブコメ的なモノを想像されがちですが、その実パンチラひとつ出てこない硬派な作品。(おまけマンガで「オイロケ・ゼロ」なんてネタにされてます)心と心…そして優しさを描いた今後が楽しみな作品です。台詞は作中屈指の名シーンより抜粋。
透:だからオレはお前のことを助けたりなんて絶対にしない


485.「おっとり捜査」 小手川ゆあ …刑事ヒーローモノ度 80%
「死刑囚042」の作者の処女作で、今なお根強い人気を持つ作品。敏腕だが署内では鼻つまみ者で浮いた存在でもある主人公の刑事・秋葉と、とある事件で知り合った美少女・みずほの活躍を描いた作品。当初はタイトル通り「おとり捜査」というモノをネタとして強く出していたものの、次第にそういった意味合いは薄まり、連続殺人犯といった凶悪犯との対決がメインに。作者が女性だからなのか、男性誌に連載されていたのでヒロインが拉致されて剥かれる、といったサービスカットや、猟奇殺人等扱っているものがものだけにグロテスクなシーンはあるものの、絵柄のせいもあるのか何だかからっとしており少女漫画的な印象もあったりします。
秋葉:オレはあんたを救いたいよ、先生


484.「当て屋の椿」 川下寛次 …単行本カバーのヒロインの美麗さ 95%
女が苦手だが春画描きとして知られる若き絵師・鳳仙と、探し物を的確に当てる「当て屋」を営む美女・椿の活躍を描いた大江戸吉原ミステリー。イメージ的に世界観が中島かずき、赤名修の「闇鍵師」に近いかも。数話完結で読み易く、ミステリーとはいえ複雑な謎解きもなく、化生が登場しても派手なアクションにはならない、と書くと些か中途半端に感じてしまいがちながら、はっちゃけた人物描写が楽しく、絵も美麗で総合力のある作品かと。コミックスの表紙に描かれるヒロインのカラー絵に惹かれる人になら、文句なくおススメです。
絵屋の女主人:いいかい先生!生業ってのは飯が食える商売の事なんだよっ!!


483.「FIRE FIRE FIRE(トリプルファイヤー)」 佐藤ショウジ …コミックスの構成の阿漕さ 99%
密かに人気の「学園黙示録ハイスクールオブザデッド」の作者のファンタジーアクション。文明が半ば崩壊した地球で、ニホンジンのみが精製できる金属・カムイコウで造られた刀を持つニホンジンの少年と、自分の体を捜すサイボーグ、そして医者であり技師でもある謎の女…この三人組の活躍を描く作品。「HOD」同様、巨乳づくしで無駄にエロい事になってます。ただ残念な事に、作品自体の出来よりもむしろコミックスでの阿漕な商売に非難が集中してしまってます。
スピカ:おねーさんと思い出つくっとこうか!


482.「オークション・ハウス」 作:小池一夫 画:叶精作 …無茶かつ壮大すぎる度 100%
小池&叶両巨匠による傑作長編。イギリスの老舗オークションハウス・オリバー社のMD(マネージングディレクター)リュウ・ソーゲンこと柳宗厳は、類い稀なる鑑定眼を持つ凄腕として知られている。しかし彼は幼い頃、フェルメールの「レースを編む女」を狙う三人の男に狙われ、殺害された両親の復讐の為に美術の世界に足を踏み入れた復讐者でもあった、という話。超人的な主人公の圧倒的なパワーと、彼を取り巻く女達の愛憎、といういつもの小池作品ですが、美術方面のウンチクが随所にちりばめられており、最後まで飽きさせない作品になっています。映画「ダヴィンチ・コード」的なネタにも触れています。
柳宗厳:エレクチオンしているということは身体が回復してきた証拠だ


481.「ピコーン!」 作:舞城王太郎 画:青山景 …原作とのマッチング 95%
三島由紀夫賞も受賞している舞城王太郎氏の短編をコミカライズした作品。青山氏の他の作品の傾向を見ても、このコンビはベストマッチングかも。表題作は、ネタの大元になっているのがフェラチオ、という凄い作品ながら、エロさは薄めで、題材や描写云々ありますが、それでも女性にもおススメできる作風です。表題作の他、「スクールアタックシンドローム」という短編も収録してます。
智与子:さて、死ぬ覚悟はできた?今からあんた殺すで。


480.「テルマエ・ロマエ」 ヤマザキマリ …シュールな面白さ 97%
ローマ帝国の風呂職人・ルキウスがひょんなことからタイムワープとしてしまう…というと、割とありがちなコメディになってしまいますが、この作品のキモは、ルキウスが飛ばされるのは決まって日本の風呂…銭湯だったり、露天風呂だったり…という部分。こうして書いてみてもイマイチ分かり難いかも知れませんが、ホントにそういう漫画。現代の日本の風呂に驚愕するルキウスと同様、改めて見ると創意工夫に富んでいる日本の風呂文化を再認識させられる作品です。ただ、一巻表紙が赤いタオルを肩にかけ、風呂桶片手にポーズをとる大事な部分丸出しの彫刻、というのは何とも…。(笑)
ルキウス:せめてあの「スッポン」がどうなってんのかもっかい確かめてくるッ!!


479.「もーれつバンビ」 柏木ハル …題材の面白さ 90%
闘牛…それもスペインとかのアレではなく、牛と牛とを戦わせる奴を題材にした珍しい作品です。食肉用として育てられていた若い牛が、ある日自分自身の境遇に疑問を感じ、暴れて脱走を試みるが、そこに居合わせた少女、日和に見込まれ、バンビと名付けられ、戦いで負けたら肉にされる過酷な世界に…という、牛主観で展開します。内容も、闘牛のマメ知識を絡めつつ、描き方自体は「ポケモン」とか「ベイブレード」的なイメージでかなり分り易い作品になってます。頼りないバンビとは対照的な、日和の過激な性格も魅力かも。
バンビ:そうだ…負けたら…オレらを待ってる運命は…


478.「妖怪研究家ヨシムラ」 室井大資 …ぬらりひょんみたいな人、いるよね、度 92%
livedoorデイリー四コマにて人気の作品で、大学の非常勤教師で妖怪研究家の良村が、最初に捕まえた(?)カッパのブリック(ヨシムラが命名…?)の紹介で様々な妖怪と知り合っていく、という内容。爆笑、というよりクスッと笑える作品で、割とシュールなネタが多いのですが、時にドキッとするようなネタもあったりする作品。オカルト要素はなく、万人向けの良作です。
ブリック:ヨシムラはおれがヨシムラのことを忘れたらヨシムラはさびしいか?
ヨシムラ:ああ



477.「ホントにあった!霊媒先生」 松本ひで吉 …黒猫が可愛い度 100%
あの世の事は何でも知ってるが、この世の事は何にも知らない中学教師、木林先生のオカルティックな生活を描いたギャグ漫画です。全身運動神経の女の子や、超貧乏なエンゲル係数ゼロ少女、織田信長に憑かれた少女、化け狸のぽんきっつぁん、と個性的なキャラクター目白押しですが、やはり影の主役とも言える黒猫(仮名:下ワキもふもふ)が可愛いのです。彼は、縁起が悪い自らの毛色や短足っぷり等から自分の容姿に自信が持てない不憫な猫なのですが、思わず「頑張れ!!」と応援したくなります。(笑)
黒猫:だからそれ人じゃニャいかー!!!


476.「天獄の島」 落合裕介 …サバイバル度 78%
死刑制度廃止を受け、凶悪犯罪者に対する島流しが復活した世界…孤島に流された罪人達はそこで限りなく自由な生活を得るが、そこは独自のルールが存在し、血で血を洗う壮絶なサバイバルが繰り広げられる。そこに復讐の為に自ら犯罪者となり流された御子柴の戦いを描く作品です。今更ありがちな舞台装置ながら、絵柄なども含め説得力のある作品です。
御子柴:俺は自ら望んできたんだ。この天獄の島に。


475.「ラキア」 作:矢島正雄 画:Boichi …黙示録度 75%
家族と共にアメリカへ移住した葉月ルナは交通事故により家族を失うが、人外のモノ・アブラクサス(どこかのオタクタレント言葉で脂臭すぎる、という意味ではない/笑)と契約し、不可解な出来事に巻き込まれていく…というもので、旧約聖書をベースにした新世代の黙示録です。宗教云々に詳しい人ならより楽しめるかも。ちなみに作画担当は韓国の漫画家さん。
伊佐:俺も日本に帰る!俺たちはずっと友達だ


474.「タッコク!!!」 福地翼 …ギザギザポテチってどんな原理やねん度 90%
アニメにもなった「うえきの法則」の福地先生の卓球ラブコメ。時の卓球好きな総理が強引に制定した卓球告白法…好きな異性と付き合うには、その子と卓球で勝負して勝たなくてはならない…というモノに振り回される、タッコクのせいで卓球ランキングトップに昇りつめて卓球で手を抜くことが出来ない体になってしまった美少女カコと、十年前にカコと交わした約束を守るために帰って来た少年ガクの相思相愛カップルの受難を描いた作品です。「うえき」に続いてユニークな世界観でキャラクターのアクも強く、個人的にコメディーとしてかなり期待している作品です。
ガク:アポポペロロパルタ


473.「鉄人28号」 横山光輝 …鉄人の高機動性 100%
ご存じ、元祖ロボットマンガ。太平洋戦争時に帝国陸軍が極秘に開発していた巨大ロボ・鉄人28号と、鉄人を操る少年探偵・金田正太郎の活躍を描いた作品。ショタコンの語源が本作の正太郎少年から、というのは有名な話。ジェットコースター的にテンポよく物語が進行していくので読みだすと止め時に困る作品で、50年前の作品とは思えない軽快さと、先見性が垣間見える傑作です。
鉄人:ガオーッ


472.「巨人の星」 作:梶原一騎 画:川崎のぼる …スポ根度 99%
そういやまだ挙げてなかった、スポ根の代名詞とも言うべき作品。中身は説明無用でしょうね。本作の主人公のライバル、花形を主人公にして現代風アレンジをした作品が少年マガジンにて連載しています。ケレン味溢れる冗談とも思える程の、あまりに過度なセリフが魅力的です。
飛雄馬:もう青春なんかいらん、終われ!!


471.「オバタリアン」 堀田かつひこ …もはや死語、度 90%
90年代に流行語ともなったが今では完全に死語の「オバタリアン」達の厚かましくも無神経な行動を風刺した四コマ漫画。本作が流行語の元ネタと思っている人も多いんですが、ホントの元ネタは新聞の投書だったりします。コレもアニメ化しており、何と制作はサンライズ。監督にアミノテツロー、演出に渡辺信一郎の名があったりと、なんだか歌と可変メカで同時上映しそうな事に。(笑)
名言:特になし


470.「コボちゃん」 植田まさし …四コマ漫画史上最高峰の作品度 100%
ご存じ、読売新聞に連載している4コマ漫画です。ちなみにコボちゃんのフルネームは"田畑小穂"だって知ってました?同じく植田作品の「かりあげクン」と同じくアニメにもなった作品で、何と主題歌を大槻ケンヂや真心ブラザースが歌ってた事もあるんですよ。
コボ:ンモー


469.「刻刻」 堀尾省太 …水木しげる先生も絶賛!?度 96%
時の止まった世界…止界にて繰り広げられる、石の力で止界に入る事が出来る佑河家と、彼等の持つ石を奪う為奔走する謎の宗教団体との攻防を描いた作品…って言っても良くわからないかも知れませんが、止界という舞台のルール付けが上手く、展開も急転直下なので小難しそうな設定ながら、読んでしまえばまるで出来のいい映画を見ているかの様にぐいぐい作品に引き込まれます。話の展開の持って生き方が絶妙で、その面白さは読んで知るべし、という作品。かなりおススメです。
樹里:もう間に合わない。もし本当にお兄ちゃんが死んでたら、あたしがあいつらを殺す


468.「BTOOOM!」 井上淳哉 …リアルボンバーマン度 80%
「BTOOOM!」という爆弾を駆使して対戦するオンラインゲームのプレイヤー達が拉致され、ゲームさながらにそれぞれ使い方が異なる爆弾を使ってサバイバルを繰り広げる、という話。ただ、主人公の設定や無人島でのサバイバル、というのは昨今ではややありがちかも。作者自身もシューティングゲームのデザイナーとして知られる人物で、コミックスのカバーデザインもゲームソフトのパッケージ風になっています。
竜太:オレはこの居心地のいい空間に逃げ込んでいたのかもしれない…


467.「ストロボライト」 青山景 …写実映画っぽさ 97%
ようやく小説家として食っていけるようになった主人公が、大学生の時の回想をしながら、当時付き合っていた女性と再会する為に夜行列車に乗っている…というもので、よく"ラブコメ"と評される作品ですが、その実コメディー的な要素は皆無です。過去、現在、幻想がコロコロと移り変わる写実映画的な手法が用いられているのでやや慣れていないと混乱してしまう気があるものの、青春時代がもう懐かしむ程になった世代にはもはや青臭くも恥ずかしい部分が、不思議と心地よい作品。ラストの主人公の行動も、私は共感できます。
実和子:…やっぱ、ハードボイルドはきっついぜ…


466.「SWWEEET」 青山景 …オチがやるせなくも衝撃的度 88%
同じ作者(作画)の「チャイナガール」がファンタジーなら、こちらは割と生々しい男女を描いている作品。双子の林ススム、ツトムと遠山さくらは幼馴染だが、十歳の時にツトムが失踪してしまう。高校生になったススムは鏡の中に失踪したツトムの幻影を見、さくらは壮絶ないじめにあっている。その理由…2人の抱えたトラウマがやるせない作品。絵柄は可愛らしいが中々ハードな描写のある問題作で、恋愛モノの漫画、という部分だけで手に取るとしっぺ返しを食らう事請け合いの作品です。
さくら:あたしは自分の意思で動いてるんだ。昨日も、今日も。


465.「砂漠の獅子 ドイツ軍4号戦車1942」 作:中里融司 :かたやままこと …とっつき易いマニア漫画度 78%
同じコンビで描かれた「豹と狼」と同様の第二次大戦を舞台にした戦車マンガで、今回の主役はドイツ軍の軍馬として開戦から改良、改修を重ねて活躍した4号戦車という玄人受けする戦車になってます。同コンビの他の戦記モノとは異なりあからさまなファンタジー要素はありませんが、女性キャラクターの扱い方はややファンタジーかも。戦場で換装、というネタのせいか、なんとなく「特攻野郎Aチーム」的なノリが垣間見える作品。「豹と狼」の主人公、ヴォルフもカメオ的に出演しています。
ミッターシュタイン:昔の部下にこの手の卑怯なやり口が得意な奴がいてな…今は東部戦線にいるはずだが…


465.「チャイナガール」 作:花形怜 画:青山景 …ファンタジー度 78%
表紙に描かれた調理服姿のヒロインに惹かれ購入した、という私にしては珍しい?購入動機の一本。有能でハンサムなエリートサラリーマンの上條は、コンパでも女の子の方から迫られる程だが、恋愛に対してはかなり奥手…というより運命の人と恋に落ちる事を夢見るやや厄介な男。そんな彼が惚れた30億分の1は、中華料理屋で働く中国人の女の子だった、という恋愛ファンタジーです。これ以上無い程のベッタベタ、かつあんまりな汚れの無さが今時清々しい作品と言えるかも。だから、ラブコメではなくファンタジー。でも、嫌いじゃないです、私は。(苦笑)
香蘭:アナタやっぱり、スォーグイね!!


464.「堕悪 DARK」 作:伊月慶悟 画:叶精作 …小池臭 80%
正義感に溢れる刑事、犬飼は自身が信じていた正義に裏切られ、自らの身を悪で汚し、金と権力を喰らう餓狼として生きる事を誓う、という本格派クライムストーリーです。「ゴッドジョブ」が「ダミー・オスカー」的であった様に、本作も小池一夫作品と同じ匂いのする作品になっていますが、なんとなくただ、やや終わらせ方がなんとなく放り投げっぽい印象になってしまったのが残念かも。
犬飼:前に忠告したはずだ…今度はあんたがハラキリする番だと


463.「GJ ゴッドジョブ」 作:伊月慶悟 画:叶精作 …薄口「ダミー・オスカー」度 82%
天才的な腕を持ち、「フセインの影武者を作った男」とも噂される美容整形医、神技一郎。彼がその凄腕を持って起こす奇跡を描いた作品。ストーリー展開が小池一夫先生原作の「実験人形ダミー・オスカー」を思わせるものになっていますが、「ダミー・オスカー」程荒唐無稽でもなくやや薄味仕立てな印象です。主人公の名前のとおり、割と分り易くとっつき易い劇画作品です。
神:手術の前に入っておく!俺が行う手術は一人の患者に対して一度だけだッ!


462.「ディアスポリス 異邦警察」 作:リチャード・ウー 画:すぎむらしんいち …無国籍ならぬ多国籍度 100%
東京にいる密入国者約15万人、その中には悪人もいるが、難民認定を受けられず貧しい暮らしを余儀なくされ、かといって故郷に帰る事も出来ない人々もいる。そんな弱き異邦人の為に生まれた異邦都庁と、そこの唯一の警察官である久保塚早紀の活躍を描いた作品。設定が設定だけに東京が舞台ながらアンダーグラウンドかつ無国籍な匂いの立ち込めるマンガで、クセのあるキャラクターが目白押しなエンターティメント性の非常に高い怪作です。絵柄が人を選びがちですが、この作品にはあの一見雑にも見えてしまう画風は似合っているかも。ちなみに原作のリチャード・ウーとは「20世紀少年」の原作者の別ペンネームです。
久保塚:あんたにも友達がいるよ。オレだ
伊佐久:ユーアーベーリーカインド



461.「鴉天狗カブト」 寺沢武一 …コブラクリソツ度 78%
戦国時代を舞台に、人の悪行と世の乱れに呼応して封印を解かれた黒夜叉道鬼と戦う、妖剣「飛龍」を手に、「四神」を従える二代目鴉天狗カブトの活躍を描いたファンタジー作品。「COBRA」「ゴクウ」とクリソツな主人公の容姿ですが、本作の主人公はやや若々しく描かれています。
カブト:今こそ決せよ明星は天にひとつでいいっ


460.「ブラックエンジェルズ」 平松伸二 …地獄の響きは聞きたくない度 90%
時代劇の「必殺」シリーズをモチーフにした、現代を舞台に法の網から逃れて生きる外道を始末する殺し屋集団を描いた作品…なのですが、中盤以降はなんだか荒唐無稽過ぎる展開に突き進んでしまってます。台詞は勿論(?)コレ。
羽死夢:聞け〜地獄の響きを〜


459.「シスタージェネレーター 沙村広明短編集」 沙村弘明 …喜怒哀楽全部乗せに偽り無し度 100%
「おひっこし」に続く沙村先生の短編集。掲載作品は軽妙なスタイルでSMを扱った「久誓院家最大のショウ」を始め、女子高生の何気ない?日常のだべりを描いた「制服は脱げない」、銃撃戦に頼らない西部劇「エメラルド」といった方向性バラバラ、かつ沙村先生らしい短編が多数収録されています。喜怒哀楽全部載せ、に偽りなしの傑作短編集です。個人的にはやはり「久誓院家最大のショウ」がお気に入り。
シズル:人のやる事なす事に「中二」とか言って悦に入ってる連中が一番何も作り出せない連中なんだよ!バーカ!!


458.「罪と罰 A Falsified Romance」 落合尚之 …主人公に反吐が出る度 100%
ドフトエフスキーの有名文学作品をベースに、舞台を現代の日本に置き換えた作品です。小説家を目指している大学生・裁弥勒は、鬱屈したモノを胸に抱え自室にひきこもっている。そんな彼はある日、女子高生のリサと出会い、ある「計画」にのめり込んでいく…という展開に。とにかく、自尊心はイッチョマエながら脆弱と言える程の過敏さを抱えた主人公が…堪らなく不愉快な作品…なのですが、その不快感も込みで、目の離せない展開になっている作品です。
弥勒:君は姉さんと同じだ。君の愛情は暴力だ―!!


457.「殺手」 木村直巳 …面白いが人気出なさそう度 90%
二流の小説家の視点で、彼が馴染みのスナックで出会った一人の老人から話を聞く、という形で始まる物語。まだ全容は明かされない作品ながら、老人の幼少期…太平洋戦争末期の中国(満州)から、戦後直後の日本へ続く物語はかなり重厚で面白い作品になっています。取り敢えず2巻までで第一部完ですが、早く続きを読みたい作品です。
老人:私は喧嘩はしない…いつだって本気だ!!


456.「はじめてのあく」 藤木俊 …奇抜だが王道度 87%
女子高生の渡恭子は父子家庭ながら至って普通の生活を送っていたが、ある日親戚の姉弟が転がり込んでくる。その2人…エーコとジローの実家は悪の秘密結社だったが正義の味方に壊滅させられてしまった為、親戚である渡家に居候に来たのだった。育ち故に非常識なジローに振り回されつつ、恭子も次第に…という、所謂居候コメディー。設定は突飛ながら、中身は割とベタなラブコメになっているのが逆に魅力的な作品です。
ポチ:神はすべての人の中にいる。


455.「偽書ゲッターロボダークネス」 作:永井豪、石川賢 画:西川秀明  …方向性はビミョーながらパワフルではある、度 82%
「ゲッターロボ飛焔」に続く、非・石川印の「ゲッターロボ」で、こちらはゲッターに選ばれしイデアが敵として登場し、ゲッターロボのゲッターとはゲッター線ではなく奪取の意。リョウはおバカな熱血漢、ハヤトは凶暴凶悪、ムサシはムチムチなロリッ娘という構図で、石川ゲッターとの関連性はキャラクター等の名前以外はあんまり無し。ただ、アニメ版「ゲッターロボ」の主題歌の歌詞が挿入されたり、「デビルマン」で使われたセリフがあったりはします。暴れっぷりは石川ゲッターとはベクトルが違いますが、「職業・殺し屋」の作者だけあって中々派手になっています。
ハヤト:…………スカッとしたぜ………


454.「冥王計画ゼオライマーオメガ」 作:ちみもりお 画:ワタリユウ …ヒロインがロリ系だがミョーにエロい度 70%
スパロボでの活躍で知名度がグンと上がったOVA「冥王計画ゼオライマー」の原作であるレモンピープルに連載されていた同名の漫画の今更始まった続編で、主役メカのXダイバー等は、10年程前に企画されていたアニメ企画のラフ画をモデルにしてまして、キャラクターはかなり今風なアレンジになってます。
久美:マサキ…くん あなたっていったい…


453.「シュメール星人」 ツナミノユウ …もがけ、シュメール星人 報われろ、シュメール星人 あと半年住め、度 100%
人類が初めて出会った異星人・シュメール星人…彼らは歓迎される筈が、各国は受け入れを押し付けあう始末…。そんな中、「駐日異文明ふれあい大使」に任命されてしまった一人のシュメール人が選ばれた。しかし、彼に対する風当たりは強い。しかし気の弱い彼は同朋の為、家族の為、社会の冷たい波に晒され、耐えて生きていかねばならない…というお話。登場する日本人が尽く閉鎖的で、冷たいのが印象的で、単身都会に出たりした経験のある人には結構身につまされる部分があるかも知れません。2巻になってからは準レギュラー的なシュメールさんの日本での生活における知人、というものが確立され、より面白くなっています。ともあれ、何も悪くないのにトラブルに巻き込まれていく彼の運の悪さが、可哀そうだけどなんだか笑っちゃう…いたたまれないのに笑えちゃう不思議な作品にしています。ちなみに2巻の帯では芸人の板尾さんがコメントを寄せています。
クソガキ:見たぞっ!!信号無視!!僕たちがお前の真似して車にひかれたらどうするんだ!!


452.「アドバンス・オブ・Z ティターンズの旗のもとに」
作:富野由悠季、矢立肇 ストーリー:今野敏 メカデザイン:藤岡建機 キャラクターデザイン:斎藤卓也 画:みずきたつ

…やりすぎモビルスーツ度 75%

…作者欄が凄い事に…。(笑)ティターンズに配属された若き士官達の視点から、グリプス戦争を描いた作品で、「ガンダムセンチネル」と同様模型誌とサンライズのタイアップで、登場する機体の模型を使ったフォトストーリーとして展開していたものをコミカライズした作品。「センチネル」と同様、アニメからはかなり逸脱しているやり過ぎモビルスーツ(褒め言葉のつもりです/笑)が多数登場しています。ただ、小説版で描かれた後日談的なエリアルドの軍事裁判は描かれていないのが残念。本編よりこっちを漫画家した方が面白そうなんだけどなぁ…。
ゾラ:…ガンダムは 何もかも狂わせていくな


451.「VOID」 作:七月鏡一 画:李成圭 VOIDデザイン:福地仁 …他のヒーロークロスラインにはないダークさ 91%
ヒーロークロスラインより。正義でも悪でもなく、ただノッカー図を刈る男・VOIDの物語。他の作品でも登場する対ノッカーズ部隊BOOTSや、対テロ捜査班公安5科を始め、最終的には他の作品の主役級キャラクターとも敵対して終わる、という他の作品とは違いダークヒーロー的な匂いが強く、かなり面白い設定を持っていたもののやや消化不良的な終わらせ方になってしまったのが残念な作品です。
アルクベイン:それでも…私はあなたが抱いた「殺意」を知っています…


450.「実験人形ダミー・オスカー」 作:小池一夫 画:叶精作 …可憐な乙女たちはどこへいったのか、度 100%
生きている人間と見分けがつかぬほど精巧で、笑い、涙すら流す人形を作る男・渡胸俊介は、ショックを受けると傲慢かつ尊大な性格と、圧倒的な巨根を持つ第二の人格、オスカーに変貌する、という、「GORO」という男性総合誌に連載されていたハードボイルドセクシー劇画です。「でらべっぴん」や巨大なシンボルをバットに見立てる、といった突飛な描写から、ネタマンガ扱いされてしまう事の多い作品ながら、オスカーの唯我独尊かつパワフル、かつミステリアスなキャラクター性が非常に魅力的で、物語も大仰に感じるほどドラマチック…ネタマンガ扱いしてしまうのは勿体無さすぎる劇画の傑作の一つです。
オスカー:おれは超人間だ!!


449.「骨の音 傑作集」 岩明均 …小粒だがぴりりと辛い、度 80%
「寄生獣」「ヒストリエ」といった名作を世に送り出す岩明先生の短編集です。やや突飛なキャラクターを主人公、ないしヒロインとする作品が多く、それが日常の陰に潜む静かな狂気、的な部分を強調しており、奇妙な読後感を味わえる作品が揃っています。個人的にオススメなのは、人の顔に無理やり落書きをする為にクラス全員から恐れられていた男が、同窓会に現れて…という「和田山」というエピソードがお気に入りです。
カオリ:おまえ誰だァ!!おまえ誰だァ!!


448.「GREY」 たがみよしひさ  …後半の変化が…度 64%
「軽井沢シンドローム」等で有名なたがみよしひさ氏のコンバットアクションSF。都市同士が戦争を続ける世界で、都市の市民となる為に戦士となった男・グレイの活躍を描く作品です。どんな過酷な戦場からも生き延び、帰還する事から「死神」の異名を持つようになる彼が、やがて世界の真理にたどり着く、という展開で、終盤になればなるほどSF的味付けが濃くなっていく作品です。
グレイ:理屈にあわん命令は聞かんコトにしている。自分(てめえ)が生き残るためにな。


447.「美女アナンダ」 三家本礼 …いつも以上にブラックジョーク強め、度 100%
「ゾンビ屋れい子」「サタニスター」でお馴染み?の三家本先生の短編を集めたもので、両作品と同様にリッパーホラーしており、ホラー漫画というより、怖さより結末の意外性や突拍子も無い展開が楽しめる、ブラックジョーク色の強い作品が多くなってまして、「給食の飯田さん」の様な社会風刺的なネタもアリ。
飯田さん:飯田はレベルが1あがった!!


446.「アストライアの天秤」 作:竹内一郎 画:小川悦司  …時事ネタに留まらない問題提起度 92%
今話題の「裁判員制度」を題材にしたマンガで、話題性のみならず、人を裁く、という事に対しての強いメッセージが感じられる作品です。特に、太平洋戦争時に沖縄で家族を米兵に惨殺された過去を持つ老人が、元米軍海兵隊の起こした少女暴行殺人事件の裁判員として選出される、というエピソードはご都合主義的な部分も多分にあるものの、色々と考えさせられるエピソードとなっています。現実の「裁判員制度」と同様、今後が楽しみな作品。ちなみに原作担当の竹内一郎とは、「哲也」でお馴染みのさいふうめい先生の別ペンネームです。
笛田:いーですか?裁判官は紳士ヅラしてるけど、実は何も知ろうとしない人達ですよ?


445.「LOST SEVEN」 作:中島かずき 画:高治星 …やや特異なファンタジー度 88%
「天元突破グレンラガン」等でもお馴染みの劇作家、中島かずき氏が座付き作家を勤めている劇団新感覚にて手掛け、人気を博した同名の演劇が原作、という変り種で、作画担当は韓国の方なので日韓同時スタートをした作品です。中身は本格派ファンタジーで、悪しき魔女クイーンロゼの謀反で城を追われた姫・スノーホワイトを助け、部族の掟を破ってまで魔女討伐に立ち上がった7人の戦士の物語…なのですが、その戦いは第1話でいきなり決着がつき、第2話からはその10年後の世界が変化球的にスタートする、という面白い構成です。アクションシーンはそこそこですが、何よりキャラクターが魅力的で、勢いや設定だけではない、物語としての魅力に溢れるファンタジー作品です。
タンロウ:でないと俺は…母と娘二人とも手にかけたことになっちまう


444.「ヤングガン カルナバル」 作:深見真 画:佐藤夕子 …主人公設定がやややり過ぎ?度 74%
両親を殺されて暗殺者なった漫研部員・小暮塵八とレズビアンの女子校生・鉄菱弓華…二人は同じ組織に属する殺し屋だった、という人気ライトノベルのコミカライズです。馴染み深いフツーの高校生生活と、その裏に流れる非常なウラの世界双方を描く、という手法がかなり今ドキっぽい印象です。ガンアクション主体になりそうな漫画なのですが、案外戦闘シーンは淡白だったりします。
チェ・ミナ:人に粗末なもの見せつけて何のつもりだ…


443.「コッペリオン」 井上智徳 …アニメ化とかで化けそう度 78%
原発事故により放射能汚染の為に閉鎖され、死都と化した東京。遺伝子操作により生まれつき放射能への耐性を持たされた女子校生3人組が、廃墟にて救助を待ち続ける生存者保護に活躍する、という近未来SF。ハードな世界観ながら、主人公達のキャラクターが前向きなのが救いとなってます。アニメ化とかしたら人気が出るような気がする作品で、作者の絵柄も割とアニメ向きかと。
荊:あたしは科学が好きです。だって…あたしのお母さんやもん


442.「交響詩編エウレカセブン」 作:BONES 画:片岡人生、近藤一馬 …コミカライズと侮るなかれ、度 87%
ご存知、同名のロボットアニメのコミカライズですが、メディアミックスなのかアニメ版とはやや物語展開が異なるそうで。まぁ、アニメ版見てないんで分らないのですが。トラパーと呼ばれる見えない粒子が大気を漂い、スカイフィッシュなる生物が飛び回るとある惑星を舞台に、世界を救った英雄を父に持つ、というだけで普通の少年・レントンと、彼があるキッカケで出会った少女・エウレカとの初恋のお話…というと端折りすぎな気もしますが、大体そんな感じ。ロボットモノのコミカライズというと、小説の様に受け手の想像力に委ねる事も、アニメの様に詳細に動きを直接見せてしまう事も出来ない故、半端になり易いのですが、この作品に関してはそれは杞憂。絵の上手さもあって非常に読み易く、それでいて躍動感も出せている稀有な作品かも。後半のドミニクの活躍がカッコ良いです。
レントン:好きな子助けたくて悪いかよ!!


441.「ネリヤカナヤ 水滸異聞」 朱鱶マサムネ …BLと一緒くたにするのは勘弁願いたい度 98%
豹子頭林冲を主人公に展開する、独自のアレンジを加えた「水滸伝」です。アレンジとは言っても、最近ありがちな「三国志の武将を女の子にしちゃう」という類ではありません。むしろヒロイズムを重視した「花の慶次」とかに近いアレンジかと。コミカルな部分もありながら、締めるべき所ではキッチリカッコ良い作品で、「水滸伝」にあまり興味の無い人にもオススメ出来ます。ちなみに本作は元々同人誌として発表されていた作品なんだそうで。ただ、アマゾンとかで買うと、ナゼかオススメ商品に腐女子向けの本が出てくるのがちょっと嫌。(苦笑)
周通(おまけマンガより):な、何か俺粗相でもっ…もう無理っすか、一緒に息もできないですか!!


440.「RANJIN 三国志呂布異聞」 川村一正 …異聞過ぎる度 80%
「三国志」にて最強の武将であり、その勇名と同様悪名も高い呂布を主人公に描いた作品…なのですが、所謂「三国志」での活躍を一切描いていないという、ある意味凄いマンガ。一応設定は呂布が世に出る前、という事ですが、あまりに突拍子も無い形である為か、「三国志」を描きながら「三国志」のファン度が高ければ高い程拒絶してしまう、という変な事に。ただ、フィクションですから割り切ってしまえば奴隷として酷使され、生に執着に糞すら食らう、というこの作品での呂布の姿は凄絶の一言ですし、雑と言われてしまう絵柄も、この作風には合っているかと。
呂布:糞を…飲ん…で何…が悪い。死んだ…らそれ…こそ終…わりだ


439.「剣狼 秋山要助」 作:鳥羽亮 画:ほんまりう …本格時代劇度 90%
タイトルを見て、「マシンロボ」とか思い出しちゃった人はまわれ右。(笑)実在する幕末の剣豪、秋山要助の活躍を書いた鳥羽亮氏の時代小説をマンガ化したもので、道場剣術…言わば活人剣を否定したややダークサイドな作風。ただ、陰惨と言う訳でも無く、どちらかと言うと任侠としての剣豪を描いた作品と言えるかと。本格時代劇マンガとして、中々面白い作品となっています。
秋山:道場の剣は竹刀での叩き合いにすぎません。―剣は人を斬るためにある…


438.「AXEL REX」 おおのじゅんじ …王道ヒーロー度 80%
ヒーロークロスラインより。記憶喪失の少年・火茜カズマは過去に自分が能力を使わなかった為に母を失った、という記憶に苛まれており、頑なに自身の能力を否定していたが、サイコキネシスやテレパシー能力を持つ少女・タンポポや、人の心を残したノッカーズに理解を示す刑事の六さんとの出会いにより、ノッカーズ犯罪者と戦う道を選ぶ、というモノ。まっとうなヒーローモノではあるものの、クロスラインの醍醐味であるクロスオーバーネタはかなり薄めなのが残念か。
カズマ:記憶の無い俺には、もはや何が正解なのか確かめる手立てすらない。
そんな不確かなものに価値などありはしない。仮にあったとしても、俺なりの正義を失うなんてできない。
もし条件をのんだとしても、必ず後悔という影となって俺の背後にへばりつくんだ。



437.「シャトゥーン ヒグマの森」 作:増田俊也 画:奥谷通教 …冬山jに行きたくなくなる度 80%
第五回「このミステリーがすごい!」最優秀賞を受賞した小説をコミカライズしたもので、シャトゥーンとは、秋に食い溜めに失敗して冬眠出来なかった熊の事。北海道を舞台に、山小屋に閉じ込められた女性記者達が、凶暴かつ狡猾な手負いのヒグマに襲われる…という物語そのものは至ってシンプルな構図ながら、その迫力の描写が恐怖心を煽ります。毎年、少なからず熊による被害が報道されますが、より身近な所に確実にある恐怖の的、としての熊を描いた本作は、ある意味で自然を蔑ろにしてきた人間社会への警鐘と言えるかも。
薫:みんなで生きて帰ろう!!


436.「装甲騎兵ボトムズ クリムゾンアイズ」 作:矢立肇・高橋良輔 画:杉村麦太 …ネタの同人誌っぽさ 92%
チャンピオンレッドに連載されていた「装甲騎兵ボトムズ」の外伝的マンガ…ですが、主人公は幼女のボトムズ乗りで、とある国で独裁者となっている兄と戦う為に闘技大会に出場し、そのライバルはゴスロリ風な衣装を纏ったヤンデレ幼女や、生身でも槍を振り回すクエント人の女傭兵、といった、原作からはかなり逸脱した作品になってまして、コアなファンには「青の騎士」以上に無かった事にされそうな作品。まぁ、こういうのも出来る、というのは「ボトムズ」のフトコロの深い世界観のおかげ、と思うと腹も立たないでしょう。
リッサ:リッサの勝ちですのっっ


435.「魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ」 衛籐ヒロユキ …帰ってきたスネ毛腰蓑オヤジ度 96%
忘れた頃にやって来た、「魔法陣グルグル」からのスピンアウト。勇者ニケとグルグル使いが魔王を倒した後の世界を舞台に、常に勇者と共にあったとされ恐れられている伝説の「キタキタ」こと、我等のアドバーグ・エルドルと勇者を目指す少年チキの冒険劇…というか、ギャグマンガです。ニケやククリを出してしまうか、それともスピンオフらしく出さないでおくかで評価が変わってきそうな作品です。
おやじ:まずはキタキタ踊りに入門していただきます


434.「放課後のカリスマ」 スエカネクミコ …内包する哲学っぽさ 78%
ナポレオン、ナイチンゲール、フロイト、モーツアルト、ヒトラーといった偉人のクローンが通うセントクレイオ学園に在籍する唯一クローンではない少年・神矢史良の視点を通じ、偉人となるべく宿命付けられたクローン達の苦悩が描かれる作品。学園の影に陰謀めいたモノが蠢いており、それが物語にどう影響を及ぼすか楽しみな作品です。「プリティ・マニア」同様作者繋がりで購入したマンガなれど、コチラはうって変わって真面目な展開を見せる作品。ちなみに私も後で知ったのですが、このスエカネ先生は元カプコンの社員で、「逆転裁判」や「ビューティフルジョー」のキャラクターデザインをした人なんだそうで。
マリ・キュリー:私…マリ・キュリーに…なりたくない。


433.「プリティマニア」 スエカネクミコ …間違った発展を遂げた「電車男」度 82%
大学一年生のモテ系少女・ミヤコが一目ぼれしたのは、メガネのイケ面大学生の御所川原…しかし、彼はドがつく程のアニメオタクだった、という、ある意味逆「電車男」ですが、登場するキャラクターが真剣に思い悩んだ挙句、どんどん間違った方向に突き進む、というのがたまらなくバカバカしいが面白い、かなりアクが強い部類のギャグマンガになってます。「成城紅茶館の事情」の、登場人物全員がド変態、という突っ走った描写が面白かったので、作者繋がりで読んで見たのですがコレもド変態揃いのマンガですね。その変態的センスに脱帽です。(笑)
御所川原のオタク仲間:コレまさにイケメンの無駄遣い


432.「キルミーベイベー」 カヅホ …M1優勝も狙える程の漫才コントマンガ度 95%
一部で話題の四コママンガ。普通に高校に通っている殺し屋の金髪少女、ソーニャと、彼女にちょっかいを出しては痛い目に遭うちょっとお馬鹿な彼女の友達、やすな…そんな2人のちょっと変だけどのだらだら、ほのぼのとした日常を描いている作品です。登場人物は上記2人の他、忍者のお姉さんがいるだけと、マンガ作品としてはこれ以上無いシンプルな構成ながら、他に何か必要とも思わないのが不思議。俗な言葉ですが「癒し系」の作品で、心が疲れた時とかに読むと何だかスッキリする清涼剤の様な作品です。1巻表紙の2人の絵が気に入ったなら、読んでみて失敗はないかと。但し、漫画に重厚なストーリーとかを求める人には向かないので注意。
やすな:そこはぶつけるべき所でしょ!?


431.「ヨメイロちょいす」 tenkla …直球ネタ度 91% 
かなり過激な作品です。モチロン性的な意味で。主人公と幼馴染、従姉、学級委員長の3人の「娘」を名乗る子供が未来からやってきて、それぞれが「自分の母親と主人公が結ばれなければ自分が消滅してしまう」と、あの手この手と即物的に主人公と将来の母親をくっつけようとする、というラブコメ…なのですが、問題はその描写。一部では俗に言う「くぱぁ」をやってのけた事で有名なんだそうで。ただ、エロ描写も然る事ながら、ドタバタラブコメとしても及第点以上で、将来の母子の絆みたいな描写もちゃんと頑張っている作品です。
花凛:かなわないなぁ…


430.「軽戦車スティングレーを探せ!」 畠山弘康 …今度は耕運機だ、度 80%
すばしっこいがブリキ缶並の装甲しかない軽戦車を押し付けられた、シャーマン軍曹とそのクルー達の珍妙かつ意外な活躍を描く主題作に加え、第二次大戦の戦車兵を主役とした短編。歴史群像コミックス版とボムコミックス版があり、表題作以外の収録作品が異なります。歴史群像コミックス版は第二次大戦のネタが多めで、「凍土の虎」以外の作品がかなりコミカルな方向へ話を振っているので、さながらドタバタ戦争物語とでも言うべきコミカルなものになっています。中でも注目は小林源文氏の「ハッピータイガー」のパロディである「アンハッピータイガー」ですかね。幸運のおまじないのつもりで間違えて車体に「福」ではなく「凶」と書いてしまったティーガークルー達の受難を描いた作品。一方ボムコミックス版は何者かによってヤルタに向けて発射されたトマホークミサイルを最新鋭のF-22が追う「私をヤルタに連れてって」や、イラク戦争で迷子になったFAVの逃避行を描いた「デザートホームレス」等、現代戦が主体の構成になっています。個人的なオススメはボムコミックス版。
ドリス少尉:ハ、ハイ。湾岸で訓練済み…ですから


429.「さいたまチェーンソー少女」 作:桜坂洋 画:鶯神楽 …かなりの電波度 97%
一言で言えば、謎の作品。「さいたま」というキーワードに惹かれて読んでは見たものの、良く分からないままヒロインが祖父譲りのチェーンソー術を使ってクラスメイトを殺害していくが…?という、SFなのか、電波なのか、ギャグなのか、アクションなのか、友情崩壊物語なのか…結局何なのか良くワカラン事に。その良くワカランっぷりで決してオススメは出来ない作品なのですが、怖いもの見たさで見る、というのならネタとして割り切ってみるべし。
文緒:彼を殺して 私も死ぬ


428.「鴨川ホルモー」 作:万城目学 画:渡会けいじ …オカルトではなく青春譚、度 90%
映画にもなった人気小説のコミカライズ。京都の四つの大学で密かに受け継がれ、繰り返されている式神(鬼)を使った儀式(競技)“ホルモー”にいやがおうにも巻き込まれた主人公、安倍と仲間達の繰り広げる青春物語です。一見オカルトチックな用語があるのでその手のマンガかと思いきや、主題は青春時代のほろ苦かったり甘かったりするモノになっています。但し、ややコミカライズ作品の欠点が出ており、やや駆け足気味で物語が展開してしまうのは残念かも。そういう意味で言えば、原作に興味がある人の“試食”として使うのが良いのかも。実際私も原作にちょっと興味沸いてます。「ツルモク独身寮」とかその辺のマンガが好きな人には特にオススメです。
凡ちゃん:あんな馬鹿男には負けない


427.「デロリンマン」 ジョージ秋山 …作者の迷いが垣間見える、度 82%
「銭ゲバ」「海人ゴンズイ」「アシュラ」といった問題作を世に送り出したジョージ秋山先生の、苦悩の様なものが垣間見える作品です。主人公の三四郎は自殺未遂の結果、奇怪な風貌となってしまうが、彼はデロリンマンを名乗り、自らを「魂のふるさと」と称して世に、人々に「正義」と「愛」を説き続ける…しかし周囲の人間はそんな彼に対し、迫害し、嘲笑し、騙す…それでも彼は、何度虐げられても再び立ち上がる。作風はギャグマンガながら、何か揺れ動いているかの様な不安定さが特徴で、それが魅力でもある作品になっています。
オロカメン:愚か者め!


426.「アンデッド」 井上和郎 …中短編としては手堅くまとまりが良い、度 98% 
「美鳥の日々」等の作者がお蔵入りになったネームを復活させた作品で、タイトルだけだとホラーモノと勘違いされてしまうが、中身はかなりハートフルな物語です。何らかの未練を残して死んでしまった人間が蘇り、生ける死体“アンデッド”としてそれぞれの想いを遂げようとする物語。但し、アンデッドは死体…幸せを感じると体温が上昇し、腐敗が進んでしまいやがて消滅してしまう。そんな死んでしまった人の想いを、死んでしまった人へ想いを抱く人々と絡めて描いた作品で、隠れた名作と呼べるかもしれません。非常にキレイな形で物語を結んでおり、そういう意味では短編的な形でこそ生きるマンガかと。何となく、「バタリアンリターンズ」を彷彿とさせます。
ゾンビオタクの青年:自分の好きな人が動く死体になってまで会いに来るなんて、きっとうれしくてうれしくてたまらなくなると思うもの!!


425.「成城紅茶館の事情」 スエカネクミコ …オビ通りのド変態度 99%
オビに大きく書かれている通り、ド変態マンガです。それこそ、対抗できるのは「坊主戦隊ジュゲム」位かも知れません。少女マンガ的な絵柄に騙されてはいけません。紅茶を飲むと女の子になってしまう様になった主人公の男子高校生を中心に、薔薇あり、百合ありとそりゃあもう大騒ぎ、なキョーレツ作品…なのですが、キョーレツな設定の割にコメディーとしても成り立っているマンガです。
マスター:お前は冷たい


424.「逆転検事」 監修:カプコン 脚本:黒田研二 画:前川かずお …成歩堂達を出すのか?度 65%
同名のゲームと合わせて1巻が発売されたマンガで、「逆転裁判」の後を引き継ぎ連載されたマンガです。言わずもがなで、主人公は成歩堂ではなく彼のライバルにして親友の検事、御剣怜侍。爆発的な面白さや派手さは無いものの、フツーに面白い作品、というのもマンガ版「逆転裁判」と共通。ゲーム版で登場したキャラクターがどう扱われるのか、またゲームでは果たせなかった成歩堂との対決は描かれるのかが今後のポイントかも。
御剣:やめておきたまえ。素敵な旦那さんがいるというのに浮気はよくない


423.「OZ」 作:刻夜セイコ 画:岩井恭平 …発育が良すぎる13歳が下着同然のカッコで闊歩、ってどうなのよ、度 85%
人と人との感覚を接続した仮想空間GAIA。ココでは極めて現実世界に近い感覚を得る事が出来るが、そこには死も痛みも無い。結利はある日、未使用のマネーカードを拾得し、それを使ってしまうが、そのマネーカードは登録した段階で仮想空間にも関わらず、痛みも死も存在するバトルロイヤルに参加させられてしまう…という、近未来SFサバイバルアクションマンガです。カード使い同士のバトルにも、能力に応じて消費マネーが決まっている、といった結構複雑な設定を持っている為やや分かりにくい嫌いはあるものの、キャラクターの魅力もあり、キッチリ読み出せば中々に面白い作品です。今後面白くなるかはは能力ルールの徹底と、複雑な世界観に整合性を持たせられるか、がカギかと。
ドロシー:返せよ、それはアタシん


422.「仮面レンジャー田中」 くぼたまこと …あらゆる意味でプロトタイプ度 90%
プロトタイプ「天体戦士サンレッド」的な作品で、悪の組織からの視点で描かれるほのぼのとしたマンガ。やっぱりフロシャイムの面々と同様、ゲルド皇帝率いる悪の組織の皆さんはとても律儀でお人よし。対する正義の仮面レンジャー田中は日々だらしない生活をしている社会不適応者、という構図も一緒です。やや「サンレッド」よりもキャラクター設定が散漫な印象ながら、コレはコレで面白いです。
ゲルド皇帝:おのれ〜憎っくきレンジャーめ〜


421.「鬼燈の島」 三部けい …ザ・変態キャラ度 80%
孤児や問題児が集められる孤島の学校で繰り広げられるサバイバルホラー。しかし本作で子供達を執拗に追い回すのは、異形のクリーチャーでも殺人鬼でもなく、彼等を保護していた筈の大人達。得体の知れない目的を持って子供達を拘束する大人達と、大人達に疑惑を感じ逃げ惑う子供達、という構図で展開される緊張感溢れる作品になっています。ド変態かつ変質者なクワダテ先生はともかく、グラマーで一見優しげなユキノ先生まで怖く見せる描写も然ることながら、島と子供達や大人達の位置関係が図解にて分り易く説明されているのも高ポイント。先日完結しましたが、意外なオチも面白い作品でした。クワダテ先生の学生時代を描いた「クワダテ中学生」も必見です。
クワダテ(中学生ver)み…美音、君が好きだ!!(下半身を露出しつつ)


420.「ナギ戦記」 内野正宏 …史実どおり得意技が糞尿攻撃、度 85%
日本史の中でも、その知名度に比べて実像が分かっていない人物の代表格である楠木正成を主人公とした歴史マンガ…なのですが、歴史マンガにありがちな堅苦しさは全く無く、まるで往年の少年漫画の様なノリで展開するのが魅力的な作品。絵柄自体もシンプルで上手いとは言えませんが、その少年漫画ライクな作風にはあっています。史実の楠木正成像がその功績と比較して殆ど解明されていない…そこを逆手にとって、という訳ではないのでしょうが、フィクションでありながら、この作品の楠木正成像には「実像もこんなんだったら面白いな、カッコ良いよな」と思わせる魅力があります。
多聞丸(後の楠木正成):ま、勾玉二個と神剣一振りの…ボクなりの三種の神器…


419.「Smileすいーつ」 佐野妙 …搭子さんが良い女でもあり、可愛くもある度 94%
キャリアウーマンでセクシーな姉・搭子と、女子校生の妹・果歩の仲良し姉妹生活を描いた4コママンガ。かなりベッタリな姉妹仲ながら、それでいて妹の方には彼氏もいたり、とただ依存しあっている、という様なネガティブなイメージが少なく、それがほのぼのとした作風をより魅力的にしています。「森田さんは無口」が面白かったので読んでみたのですが、読む時はナゼか搭子さんに想いを寄せる彼女の部下・中津君の視点になってしまったり。(苦笑)
搭子さん:絶対嘘つかないって言ってたら、仕事なんて出来ないからね


418.「コンビニDMZ」 笹尾悟 …ヒロインがヨゴレ度 90%
連邦軍、反乱軍、独立派民兵…そして国連軍が入り乱れる戦乱の続くヨーロッパのとある国、この戦乱の真っ只中「ポイントチャーリー」に建てられたのは、日本のコンビニエンスストア…というミリタリーギャグマンガで、戦場にコンビニがある、という日常と非日常を混在させてそれを上手く面白さに繋げた作品。作者の前作に当る「迷彩君」と同様、コアなミリタリーネタを踏まえつつ、ミリタリーに興味の無い人にもそのナンセンスさで読ませるソツのないコメディーです。最大の特徴は紅一点の店員、雨宮さんがその外見とは裏腹に完全な“ヨゴレ”である点かも。作中にモブとして迷彩君達と思しきキャラクターも登場しています。
川口店長:いらっしゃいませ、野郎共(ファッキンガイズ)


417.「セーラー服と重戦車」 野上武士 …戦車とエロの比率 3:7
個人的戦車ブームに乗って読んだ、普段では手を出さない…どころか毛嫌いする類の作品。世代も開発国もバラバラな戦車たちが、ナゼか北関東の田舎町に当たり前の様に存在し、中学生が当たり前の様にそれに乗る、という不思議な世界観のマンガで、パンターF型を駆る島田かのん達、野良中戦車同好会の活躍を…って、パンターは“中”戦車…タイトルに偽りがあったりします。(オマケマンガで作者も言及してますが/笑)ミリタリー的なウンチクもありますが、萌え…いやエロに走っているワルノリが激しい作品。小林源文作品とかを好んで読むタイプのミリタリーマニアには“不謹慎”呼ばわりされるだろうな、というマンガです。ただ、萌えとかエロをウリにするにしてもやや絵が雑なのでは?…というのは余計なお世話か。
スターリン2に乗ってる暴走族:クラァァコカスゾクラァ!


416.「火災調査官 紅蓮次郎」 作:鍋島雅治 画:田中つかさ …突出していないが面白い度 89%
変わり者だが凄腕の火災調査官である紅蓮次郎の活躍を描いた作品で、船越栄一郎氏主演で同名の2時間ドラマもシリーズ化されています。但し、ドラマ版は割とエンターティメント性を強調しているせいか、キャラクターの名前以外は共通性は少なめだったりもしますが。ちょっとした謎解き要素を踏まえつつ、基本は「はぐれ刑事純情派」的な話となっておりまして、派手さは無いですが堅実、かつ普遍的な面白さを持つ隠れた良作です。
紅:火災を発見したとき私たちの隙を見て逃げる事は出来たはずです。でもあなたはそうしなかった。捕まるかもしれないのに人の命を救う事を選んだのです。立派な行いです。あなたが何者だろうと表彰するに値します!


415.「宮崎駿の雑想ノート」 宮崎駿 …マンガとは言い難い度 98%
「泥まみれの虎」を呼んだ都合で手を出したマンガ…というか、イラスト集にちょっとしたエピソードを交えた作品で、「泥まみれの虎」と同様「モデルグラフィックス」に連載されていた兵器をネタにしたモノ。注目は「2億円程持ってきて、1年程待ってくれればアニメを作る」と豪語して、実際アニメ化の企画が立った事でも知られる超巨大多砲塔戦車「悪役1号」でしょうか。そういえばこの「悪役1号」はガレージキットにもなってましたっけ。「泥まみれの虎」に掲載された「ハンスの帰還」の前章とでも言うべき「豚の虎」も掲載されています。
ドランジ大尉:ひとつだけりこうになったぞ。戦争がおわって俺が金持ちになってもポルシェには絶対に乗らんからな


414.「アシュラ」 ジョージ秋山 …あまりにヘビー過ぎる度 100%
連載第一回目の少年マガジンを回収騒ぎを起こした事で知られ、人肉を食べるシーン等が問題となり有害図書指定を受けたこともある、日本マンガ史に残る超問題作。生きる為に平然と人を殺し、人肉を食い続けるケダモノの様な少年、アシュラの物語で、望まれぬ生を受け、希望無くただ生きる彼の行動、生き様を通し、痛烈に「命」というものを問いかける…ハードな描写も然ることながら、読後感がこれ以上無いという程重い作品です。
アシュラ:アシュラは生まれてこないほうがよかったギャ


413.「名探偵伊集院大介 鬼面の研究」 作:栗本薫 画:まんだ林檎 …別に亡くなったから紹介、という訳では無い度 82%
「伊集院大介」シリーズのコミカライズ第二弾で、森カオルが小説家として売れっ子になってから巻き込まれた、鬼の末裔が住む日本の秘境「鬼家荘」での連続殺人事件を描いています。シリーズとはいえ、完全に連続している訳ではないので「優しい密室」を読んでいなくとも充分面白く読めます。舞台設定や展開が、何となくドラマ「TRICK」のミラクル三井のエピソードに似ているかも。中身は全然違うんですがね。
大介:「信じる」ということは口で言うほど易しいことじゃないと同時に、極めて容易いことでもあるから


412.「名探偵伊集院大介 優しい密室」 作:栗本薫 画:まんだ林檎 …難しいかも知れんが他のエピソードも見たいぞ、度 97%
先日亡くなった作家の栗本薫先生の人気推理小説シリーズのコミカライズで、シリーズ内では古い作品で、伊集院大介にとっての初代ワトスン役である森カオルと出会った女子高での殺人事件について描かれています。私は原作を読んだ事はないのですが、マンガを読んだ限り、伊集院大介やカオルといったキャラクターのイメージに絵柄がマッチしているので。原作ファンにもウケるんじゃないかと。
大介:愛するに時があり、憎むに時があり、生きるに時があり、死するに時がある…ですよ


411.「激闘!スーパー太平洋戦記 戦海のテティス」 作:中山融司 画:かたやままこと …ファンタジー臭 75%
以前紹介した「豹と狼 ドイツ軍5号戦車1944」のコンビが以前に連載していた太平洋戦争を舞台にしたマンガ。少数で艦艇を操る為の「船魂計画」にて、実験体となり消滅してしまった少女の魂を宿した軽巡洋艦「三瀬」の活躍を描いた作品。何となく「ローレライ」的な、完全にそれと分るフィクション設定のおかげで太平洋戦争というハードなネタながら割と堅苦しくは無い、というのは「豹と狼」と共通ですが、史実にあるキスカ島の残存兵士救出作戦を絡めたりしているので戦史マニアにもそこそこ面白い作品かと。
三瀬(千尋):でも私は―三瀬でしょうか、千尋でしょうか。生きているんでしょうか、死んでいるんでしょうか。艦長さんにとって―私は何ですか?


410.「よんでますよ、アザゼルさん。」 久保保久 …エスのアクマでサクマ?度 87%
悪魔探偵のアクタベとその助手、佐久間さんと性悪悪魔達が繰り広げるコメディマンガで、シュールさとバカバカしさが渾然一体となった密かな人気作品です。アザゼルさんを始めとする悪魔達のしょーもない悪魔っぷりや、ひたすらに無敵なアクタベさんの中で、割と常識人な佐久間さんが翻弄される姿が…って、段々慣れて来たのか佐久間さんも染まりつつある様ですが。突如現れる見も蓋も無いパロディも魅力的です。
佐久間さん:アザゼルさんが死ねばよかったのに


409.「迷彩君」 笹尾悟 …ミリタリー方面じゃない人にもオススメ度 88%
大学生ながら現役の傭兵である、ノモトこと迷彩君の華麗な(?)学園ライフを描いたコメディ。分り易く例えるなら、「フルメタルパニック」の学園ネタをもっと濃い口にした様な感じ。コメディながら兵器等の描写は丁寧で、そのスジの人にも評価が高いんだそうで。モチロン、基本は一話完結の分り易いコメディなので、ミリタリー方面に疎い人でも笑える筈。ヒロインのトモさんの、ビジュアル面ではなく内面の女っぷりが中々良いのも特徴。
トモさん:さっき見たことは忘れること!私の抜群のプロポーション思い出して興奮なんかしちゃだめよ!


408.「狼の砲声」 小林源文 …歴史ってそんなもんなんだろうな、度 90%
小林源文先生お得意の第二次大戦…それも独ソ戦ネタ。ドイツ軍の戦車猟兵ハーゲンと、ソ連の戦車兵ゴロドクの奇妙な因縁を開戦から終戦までを遣って描いた作品。また、2人の因縁、いや戦争歴史そのものに介入してしまう未来人、ペテロおじさんとマニーの言動、特にペテロおじさんの語る歴史のメチャクチャさが面白く、その未来人というネタがオチにも使われている作品。3号突撃砲やT35多砲塔戦車といった、あまり主役をやらないような車輌が活躍するのも魅力かと。ちなみに、「黒騎士物語」等他の源文作品のキャラクターが多数ゲスト出演しています。
ゴロドク:共産主義など魔女のバァさんに喰われちまえ!!


407.「BOOTSの山田さん」 山下てつお …設定の突飛さ 75%
ヒーロークロスラインの一つで、ヒーローを題材としていながらも、主人公は42歳のうだつの上らないオッサンで、派遣切りに遭いネットカフェ難民となっている、というある意味でキョーレツな作品です。その年齢らしからぬキャラクターや、オルタレイションバーストでノッカーズ化したら若返ってしまう、というご都合主義というにはあまりに理不尽な点もあるものの、基本は虐げられている人々への応援歌なのかも。
山田に救われた人々:ありがとう、本当にありがとうございます


406.「墨攻」 作:酒見賢一 画:森秀樹 …重厚な面白さ 95%
中国の戦国時代を舞台にした歴史マンガで、2006年にアンディ・ラウ主演で映画にもなった同名の小説をコミカライズした作品です。ただ、マンガ版は途中からオリジナルストーリーになっていますが、重厚なストーリー展開が非常に面白く仕上がっています。墨子の志を継ぎ、城邑攻防戦…即ち「守ること」のみ、それも殆ど無報酬で活躍した刻苦勤労の士である墨家教団…教団が内部から腐敗していくのを横目に、ただひたすら志を守り、人々を守り続ける主人公、革離の姿が魅力的です。
革離:やるぞ!最後の大仕事だ!!


405.「とろける鉄工所」 野村宗弘 …欄外の担当コメントがジャマ度 99%
溶接工を主人公としたマンガで、あまり一般的には馴染みの無い職業を扱ったており、その半、非日常的な常識が人気の作品。と、いっても私の場合、溶接は表の職業と関連が深く、ウエス、ウィービング、スパッタ、ビード、スラグ、ブローホール、アンダーカット、オーバーラップ…といった劇中に登場する用語、溶接の仕組みなんかには驚きは無いのですが、全くの別業界にいる人にとっては確かに新鮮かも。溶接に関するウンチクとかを垂れ流す類のマンガではなく、実在する鍛冶屋(建設業では溶接工の事をこう呼びます)さんの日記マンガ的な味わいがあり、何より彼等を支える家族の存在が…泣けます。特に女性人…小島さんの娘・さと子ちゃんや北君の奥さんの優しさ、そんじょそこらの萌えマンガヒロインなど裸足で逃げ出す愛おしさですぞ!
北君の奥さん:でもねボロボロ作業着ってね、なかなかカッコええと思うん


404.「YAWARA!」 浦沢直樹 …バルセロナオリンピックまであと、度 90%
主人公を女の子…それも、柔道なんかより恋やオシャレに興味津々な普通の娘とし、汗臭い、男のイメージの付き纏っていた柔道マンガに新風を巻き起こした作品で、アニメ化もされ幅広い層から支持された傑作柔道マンガです。イマドキの若い衆には谷亮子選手(旧姓:田村)をモデルにした、と思っている人もいるとかいないとかでオジサンビックリ。(苦笑)事実は逆で、このマンガの人気にあやかって、マスコミが彼女につけた愛称です。柔道マンガとしてだけではなく、恋愛モノとしての構図も斬新で面白い作品です。ちなみに、アニメの「シティーハンター」にしつこくナンパするリョウを一本背負いで撃退する、柔そっくり(後姿とシルエットしか映りませんが/笑)な皆口さん声の「裕子」なるキャラクターが登場しています。同じ日テレ系でプロデューサーも同じだった縁でしょうかね。祖父である滋悟郎の若き日のエピソードをつづった「JIGORO!」も単行本になってます。
滋悟郎:柔の道は一日にしてならずぢゃ


403.「銀河伝説WEED」 高橋よしひろ …漢と書いて”イヌ”と読む、度 95%
「銀河」の続編で、銀と桜の子・ウィードの成長と活躍を描いた冒険活劇で、遺伝子操作された犬、凶暴化した野猿、北海道に攻め込んできたロシアの軍用犬、ホッキョクグマとのハイブリット熊…と、前作より敵もバラエティーに富んでいます。モチロン、絶・天狼抜刀牙といった必殺技も健在です。敵のバリエーションのおかげか、前作よりも長く展開しており、コチラもアニメ化されています。
ジョン:オレの心に宿る正義の魂は例え体を失っても…再びオレの仲間に宿る…己ごとき小悪党に滅ぼされる事はない!!


402.「銀河 〜流れ星 銀〜」 高橋よしひろ …熱過ぎるイヌ、度 95%
マタギに育てられ、犬達が言葉を喋る…等とネタにもされてしまう作品ですが、まっこと熱いマンガです。アニメ化された他、ミュージカルにもなっており、海外での評価も高い傑作です。特に銀の宿敵である人喰い熊”赤カブト”の迫力は、「ガンバの冒険」のノロイに匹敵する怖さです。
竹田の爺様:喰え!喰うんだリキッ!!


401.「相棒」 作:TVドラマ「相棒」(制作/テレビ朝日・東映) 画:こやす珠世 …やっぱ似てはいないよな、度 80%
人気テレビドラマ「相棒」のコミカライズで、劇場作品に合わせて作られたタイアップ的な作品。各キャラクターが似ているか似ていないかはややビミョー。原作には無いエピソードを展開するのかと思いきや、ドラマでやったネタを中心にやってます。
右京:時として、正義は無慈悲で冷酷さがなければ貫けません。覚悟とはその為のものです。


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