100選クローズアップ編 その13



2016/11/27 「波よ聞いてくれ」(1241) 3巻

2巻がリリースされる前後辺りからでしょうかね、クルマとか運転している最中、流しているテレビとかラジオでこの作品が取り上げられている事が何度か。「100選」始めてから、自分が「この作品は間違いなく面白くなる!!」と確信出来た作品ってそこそこはあるんですが、そんな作品が…まぁラストまでその質を保ち続けられた、ないしダレたのが許容範囲かな?と思えた作品もありますが、同じ位期待値とは裏腹に急速に萎んでしまったり、明らかに何らかの悪い影響を受けちゃっただろ…と感じてしまう作品も…まぁあるんですね、ええ。まぁ、確率半々位か。

…で、私が面白い!!と絶賛していたらあれやこれやと人気が出て、それ以降私的なその作品の良さが薄まってしまったのに、世間では何だか大絶賛…なんて事もまぁ、ある訳です。いやがおうにも世間と自分のズレを感じてしまう訳でね。

まぁ、そんな事はどーでもいいとして、3巻も「波を聞いてくれ」は面白いんです。ただ、今まではミナレさんのキャラクター…その言動や生き様でひたすら押している印象があった訳ですが、今回は今後への布石?みたいなのが割と目立っていた印象。ミナレさん以外のキャラクターの掘り下げが進んだ、という事でもありますが、取り敢えず今後のキーになりそうなのは麻藤さんの過去回想に1巻で出ていたシセル光明と思わしき女性とか、久連子氏とチキン南波ンの出会い、とかね。

ともかく、沙村センセの何が凄いって…ミナレさんのキャラ力だけでも描き進めてしまえるだろうに、ハイテンションさだけでは売らずにキッチリ物語を展開しているのがね、偉いんですよ。いやね、別にギャグ漫画とかを貶すつもりはないんですが、キャラクターやら舞台設定とかの面白さに頼らず、キッチリ物語として漫画を作れる人、なんですわ。それは「むげにん」より「おひっこし」とか「シスタージェネレーター」とかの短編読むとよーく分かるんです、ええ。

さて、今回のヒット賞は…

マコガレイ 「は!?あれは私の夜の食料ですけど?」
鮭 「先輩ッ何も言わずコレ受け取ってくださいッ!!」
スラブ系3世 「阿曽原律子」
マトン 「腐った死体が一体あらわれました…どうしますか?」
常設のコーナー? 「いいでしょう告訴はとり下げます」
伏線? 「ただただ挽回したい」
稲村亜美 「ミナレさんの醜態はラジオじゃなくて主に私生活の方面ですし」
ミズホ 「性転換してこの娘を幸せにしよう!」
真理 「焼き鳥を串から外して食べる食べ方どう思う?」
適格 「自分大好き、自分にしか興味のない人でしょ?」

ウン、今回も抜群でした。しっかし…17話のあたまのチキン南波ンちゃんが凄く可愛いと思うんだがこれ如何に。


続いては「アイリスゼロ」(486) 7巻

ようやく発売です、「アイリスゼロ」の7巻。作画担当の蛍たかな先生が病気で完治していないので無理が出来ない状態、との事なのでリリースが遅いのはまぁ、仕方ないですね。某ジャンプの「違う意味で病気」の人とかとは違う訳ですからね。

考えてみれば、無理されて完全に引退…ましてや亡くなられたりでもされれば、永久に作品の続きは読めなくなりますからね…って、最近はビッグネームな作家の未完の作品を、別の作家が続編描くなんてケースも無くはないですが、続きを楽しみにできる余地が残っている分、作者死亡、ないし引退により未完、なんてのより全然良いですよ、ええ。

さて、今回は5巻末から登場していた新キャラクター・星宮玲のエピソード完結編。2年開いてしまったので5巻の最期から読み直しましたが、今回も後味の良いスッキリとしたエピソードとしてまとめられています。

ただ、メインヒロインである小雪にとってはラストの星宮先輩の心情からすると波乱含みかも。今の所、小雪が良い娘過ぎる印象のキャラクターなので、ここらで人間臭い嫌な部分を描くのも面白い気がしますが、どうなんでしょうね。可愛くて良い娘、な小雪が「アイリスゼロ」読者には人気なのかも知れないんですが、久我ちゃんのエピソード然り、聖の過去エピソード然りで「負の部分」にもきちんと踏み込み、向き合うのがこの作品の魅力なんじゃないかな、と私などは思う訳です。でなきゃ、そこら辺の「なかよしこよし」なだけの作品としてココまで期待してはいなかったと思いますしね。

んー…ただまぁ、それはともかくとして…カワイイ先輩にニコっと微笑まれながら、ポンポンと自分の隣に座るよう促されちゃう…ってシチュエーション、学生時代にこんなんやられたら、絶対その先輩好きになっちゃうよな、と。(笑)

そんな訳で、この巻は星宮先輩とその親友・美咲が中心。透と小雪以外の活躍頻度はかなり薄目ではありますが、その分、今後あさひ達が星宮先輩達とどう絡んでいくのか…ココに含みが残されたのも面白い点かも。特に小雪と透の関係を踏まえると、ね。

そして今回も5巻の時と同じくかな〜り含みというか、期待度を煽る様な形で結んでいるのがちょっとイヤらしい(笑)んです。こんなんやられたら、待たされても全然楽しみ出来ちゃうじゃねぇか。
そんな訳で本日は「クローズアップ」2本立てでした。


2016/10/10 アニメやドラマ化したら面白そうな作品

一部で人気の「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」のアニメ化が決まったんだそうで。他にも「この美術部には問題がある」とか「タブータトゥー」とか「城下町のダンデライオン」とか「大家さんは思春期」とか「森田さんは無口」とか「さばげぶ」とか、ウチが紹介した中でも意外な感じがする漫画がアニメ化されていたり、「ディアスポリス」とか「リバースエッジ大川端探偵社」とか「血まみれスケバンチェーンソー」「セトウツミ」の様に、実写ドラマやら映画になってしまったものも。
あまつさえ、「上手く結びさえすれば賛否は起きるが間違いなく名作になる」なんて書いた「聲の形」もアニメ映画になり大ヒットしてしまってます。(笑)
そんな訳で、今後アニメや実写化を期待したい作品を挙げてみました。

まぁ、個人的にジャニーズとか秋元一派とかのアイドル出して…という類の作品には否定的なので、どちらかというとアニメ化の方ですかね、期待するとすれば。
それでは行ってみましょう。

「ヒナまつり(1395)」
大分前に"ナンタラが選ぶ漫画賞"みたいな奴にタイトルが挙げられていた様な気もするんですが、然程掲載誌からプッシュされる様な感じもなく、妙に長期連載になっているギャグ漫画なんですが…読んだ人は異口同音に「面白い」と言ってしまう作品なんじゃないかと。目立つ作品ではないんですが、安定の面白さを持つ作品なんですが…「ラブやん」と同様にプッシュされないのが不思議でしょうがない作品なんですよ、ええ。
基本ギャグ漫画なので具体的な内容は触れませんが、読んだ事ない人は騙されたと思って読んで見て欲しいです。「アニメ化したら面白そう」と言う気持ちも分かって貰えるかと。ただ、この作品は漫画ならではの"間"みたいなのがあって、それを上手くアニメでやれるかは問題だと思います、ええ。

「箱入りドロップス(1068)」
4コマ作品からはコレを推したいんですよ。前に「アニメ化するんじゃないかと思う4コマ漫画」をネタにした時は「ぱわーおぶすまいる」を挙げてましたが、今の段階ではコッチかと。先ず超箱入り娘な愛されキャラのヒロイン・雫を始め、女の子キャラクターが粒ぞろいですし、女の子の可愛さばかりではなく主人公とその親友・相ノ木の掛け合いが抜群に面白い作品でもあるんですわ。やるんだったら脚本的にも萌と相ノ木とか、相ノ木妹の失恋とかヤマ場に出来そうな題材も多いので、「森田さん」とか「大家さん」の様なショートではなくキッチリ30分枠でやるべきかも。「ダンデライオン」的な2エピソードで1話、の形式がベストかもね。

「ちおちゃんの通学路(1294)」
「さばげぶ」のヒロインがアニメで有名になって、「ゲスカワ」なんて新しいジャンルが出来た事ですし、次代の「ゲスカワ」作品としてこの作品を是非推したい!!ドタバタギャグ作品ですが、何せヒロイン達の暴走っぷりが楽しい作品なんですわ、ええ。一発ネタの様な作品ですが、思いの外「さばげぶ」が人気を博したみたいですし、この作品もイケる筈。基本ギャグですから、センスは問われるでしょうがオリジナルエピソードも突っ込み易いですしね。

「RED(37)」
村枝先生は、「仮面ライダーSPIRITS」よりコッチを代表作としたいんです、私は。コミカルな描写もあるっちゃあありますが、基本は殺伐とした復讐劇ですし、何よりアメリカに対する描写はややテレビ向けではないかも知れない作品ではあるんですが…連載誌の休刊による移籍などによる歪は多少感じるものの、最後までぶれなかった作品。物語は抜群に引き込まれますし、アクションシーンも魅力的。「ルパン三世」的な枠としていい制作会社がついたらかなり期待できる作品かと。ただまぁ…割と古い作品なのが引っ掛かるかも。西部劇自体も題材としてそんな人気無いかもなぁ…。

「エンジェル伝説(31)」
いや…実は既にOVAにはなってるんですよね、コレ。(笑)でも、面白くなるのってOVAではやってない所なんだよなぁ…。
連載時も月刊ジャンプでかなりプッシュされていた作品なんですが、現在の知名度はお察し…というレベルなのがちょっと悲しい名作なんです。出オチレベルの設定ながら、その設定を最後まで貫き通し、あまつさえギャグだけではなく青春群像モノ、ラブコメモノとしても十二分に通用する作品になってしまっているのがこの作品の凄い所。この作品を先に読んでいた人なら、アニメ化している「クレイモア」の序盤で私が「この漫画、いつギャグ漫画になるんだろう」と思ってた…ってのも信じて貰える筈。(笑)
動いている絵でも見てみたいよね、北野君が良子といちゃついてる所に黒田が乱入するシーンとか、三者面談での親父三つ巴とか、トライアングルフォーメーションアルファとか(笑)

「恋は光(1185)」
コチラは「レイコックが萌えたヒロイン」として北代さんを挙げている作品。(笑)
この作品に限っては、アニメより実写が向いてるかも。ただやるなら原作が完結してからで、「西条が見えるという光」の正体に対して答えが明かされてからの方が良いかも。勿論、その辺のアイドルではなく実力のある俳優さんの起用をする事が前提ですが。特に北代さんはかなり上手い"美人"若手女優さん起用しないと許せないかも。(笑)
とにかく、ゆっくり物語を楽しむなら実写とかに向いてるんじゃないかな、と。

「カグヤ様は告らせたい(1420)
最近…というか、昨日書いたコレは…正直、アニメになる気がします。
勿論、現在たった2巻までしかコミックスがリリースされてませんから、ホントにやるとしてももうちょっと先でしょうし、原作である漫画の方がこのまま好評を維持できれば、という前提はあると思いますが。実写でもアニメでもイケる作品だと思うんですが…やるとすればどちらにしろ問われるのが合う配役が出来るか、に尽きるかも。特にメインの四宮、白銀の二人もそうですが、なによりナレーションですよ、ええ。コレがハマるかで評価は決まってしまうんじゃないかな、と。

…と、まぁこんな感じで「レイコックが映像化を期待したい作品」でした。
皆さんには「コレやって欲しい」って作品、何かあります?


2016/08/17 「夢からさめても(1229)」 完結記念

とある地方都市の観光課に勤めるぐうたら社員・星は実は断片的ながらも予知夢を見る事が出来た。そんな彼がある日見た予知夢には、堅物で地味な先輩・筒井美弥さんと自分が恋仲になる未来が…という、予知夢男子と年上地味系女子のラブコメ4コマ「夢からさめても」が完結しました。

…完結したの大分前なんだけどね、実は。4コマ作品は下手すると2年に1巻、なんてペースの新巻とかざらなので、ついつい見逃しがちだったりするんですわ。(苦笑)
ともあれ、正に「大団円」とでもいうべきハッピーエンドではあったんですが、ラストはやや急ぎ過ぎたのか星君が「美弥さんと付き合っている未来は予知夢で見ても、美弥さんとその先に進んでいる予知夢を見ていない」なんて事は打ち出しておいて結局スルーされてしまいましたし、終盤で登場した当て馬キャラクターもイマイチ機能していたのかいないのかビミョーな部分はあったのはちょっと残念かも。

この作品…ラストの作者がラストで書いている様に、「予知夢」というのはかなり手強い設定らしく、かなり苦労なされたようで。(笑)
ただね、その結び方と言うか、「予知夢」の使い方、繋げ方…作者本人も自画自賛してるんですが、かなり見事なものがあります。編集さんも気がつかなかったという最終巻のオマケで言及している1巻43ページの予知夢が2巻のあるシーンで繋がっていたり、ラストシーンの1コマが1巻表紙裏に繋がっていたり…と、その使い方、誰も気がつかないレベルでも「予知夢」という自ら課した設定を忘れていない、という点はかなり凄いんじゃないかと。

ジャンプ辺りのバトル漫画なんかの場合、初期にあった設定が連載途中で忘れ去られたり、更にはそれを誤魔化す為に別の後付けを付加してしまったり…なんてケースはままある訳ですが、この作品は「予知夢」という設定に後から足し算引き算せず真っ向から描いているのが凄いんですわ。

予知夢、または予知でもいいんですが、短期的な繋がりは描かれても、長期的なスパンで忘れた頃に「あ、繋がってる」というのはあんまりない訳です。せいぜい1エピソード程度でキャンセルされてしまう。それなのに本作では忘れた頃、しかも気がつかないレベルでキチッと予知夢が繋がっている…しかもそれを、少なくともストーリーの進行で自慢したりはしていない、というのがね、上手いんですよ、ええ。

そして、中身もまた面白いんですよ。星君は断片的とはいえ予知夢が見られる為、よく言えば無駄な努力をしません。頑張ってもダメなものはダメ、と結果が分かってるからです。散々美弥さんとの事で、予知夢に振り回されるので読者はつい忘れがちなんですが、実はこれってズルい事ですよね。伊藤さんが作中でも言ってるんですが。
ある意味…というかまさしく美弥さんの件についてもそう、予知夢に頼りっぱなしの星君。美弥さんと自分が恋仲になる夢をみなければ、星君は美弥さんを口うるさい地味な先輩、で終わっていた筈。ところが夢の中の美弥さんがすこぶる可愛いもんだから、意識して見る様になって彼女はホントに可愛らしい人である事に気がつく訳です。
まんがタウン本誌連載時でも担当さんが

「そう簡単には星くんにいい思いをさせまいとする力…またしても発動!?」

なんてアオリを書いているんですが、作者も星君のズルさを自覚して、敢えてそのズルの象徴である予知夢で彼を苦しめたのではないか…そんな事まで想像してしまいます。そんな彼が紆余曲折を繰り返しやっと美弥さんと恋人同士になったと思いきや、予知夢に振り回される男と自己評価が低く恋愛経験皆無な女、ですれ違い、行き違いのオンパレード。予知夢を見る事が出来ると告白した後が決定的となり、ある業務で美弥さんが言ったこの言葉

夢で将来が決まってしまったらもう何も考えないのですか?
私は自分の意思で考えたいんです。
そうでないと、自分の気持ちも信じられなくなる。

コレが、本作の最後の鍵になる訳です。
この言葉の後に見せる、星君の苦悩と成長…尺的にはやや駆け足気味ではあるんですが、クライマックスとしての見どころ十分ですよ、ええ。とにかく、終盤で見せる星君の成長と、星君の存在で変化を見せる美弥さん…大変魅力的に描かれているんですわ。特に美弥さんの星君に対する心情、かなり説得力があるものになってますし、可愛いんですわ、コレが。(笑)

あ、余談ではあるんですが、この作品で星君が美弥さんと付き合いだした後、美弥さんに自分が見た予知夢での甘々っぷりを再現してもらう…というシーンがあるんですが、「キテレツ大百科」の航時機でしたっけ?現代でキテレツが奇天烈大百科を読んで作った航時機で奇天烈斎様の時代へ行ったら、奇天烈斎様がキテレツに航時機について色々聞いて参考にして…というようなパラドックスみたいなモノを考えちゃうのは私だけなんですかね?予知夢で見たモノを未来で再現して、その夢を過去に予知夢として見ていた、という事に…って、何だかこんがらがってきますよね、コレ

さて、「夢からさめても」という作品、アニメ化しかの可能性に関しては、同じく公務員を題材とした「サーバントサービス」の例はあるもののアレは「Working」のヒットが先ずあってのものでしょうし、「けいおん」と同じまんがタイム系とはいえ題材がやや不向きと言えますが、確実に面白い作品です。4コマ作品ではありますが、ストーリー性のあるものなので4コマが苦手、という人でも読めるでしょうしね。この記事で興味が湧いた、と言う人は是非読んでみてくださいね、と。

しっかし…本作の美弥さんといい、以前クローズアップでネタにした藍川さんや北代さん、昨今唯一ハマッた某アニメのやだもーといい、なんで私はこうも弱いのか。「メガネ美人」という奴に。(後者2人は常時かけてる訳じゃないけどね/苦笑)


2016/08/14 「この美術部には問題がある!(1996)」

そういえばアニメが放送中のこの作品、原作から大きな変更は無く、学園文化系部活マンガでゆる〜い感じらしく、割と好評の様です。ただその高評価は主人公で同じ部活のアニメオタクな男子・内巻君に片思いしている女の子・宇佐美さんがカワイイ、というものに集約されてしまっている印象。

ただ…実はコレ、ある意味原作の魅力を忠実に再現している、といえるのかも。なんせこの原作漫画5巻の巻末に掲載された、1巻発売時の宣伝漫画で

でもなんといっても一番の魅力は私こと宇佐美みずきのかわいさです!!
マンガの80%は私こと宇佐美みずきのかわいさでできている、と言っても過言ではありません

なんて言ってるくらいですから、もう、ああナルホド、でしょ。(笑)
そういう意味で言えばあざといイメージを感じやすいんですが、宇佐美さんの場合は明確に好意を持っている対象がいる、と設定されているキャラクターな訳でね、「〇〇タソカワイイ」的に…所謂「ブヒれる」という奴ですか?とはなり難いキャラクターですわな。そういう方面の見方に特化したファンとか、百合カップルを作りたがるタイプのファンからはよく「男は要らね」的に言われちゃう訳ですが…なんだろ、自分がオッサンになってしまうと、キャラクターをバーチャルな恋愛対象的な見方より、年の離れた妹とか親戚の子…もっというと娘?的な見方になってしまうんですよね。「恋愛ラボ」とかを見るのと同じ感覚かなぁ。少なくとも、6巻の内巻君の様に

「僕という存在がありながら!!これは完全なる裏切り行為ではないでしょうか!!」

なんてメンドクサクもこじらせちゃってる事は思えなくなっているんですね。いや、こんなこじらせちゃった事は若かった時もないんですが、ともかく、作品内容にもよりますが、特に日常系とかラブコメとかにおいては基本的には世界観に入るのではなく、何となく俯瞰的に見てしまう様になった、と。ま、コレは私だけかも知れませんがね。

ともあれ「この美術部には問題がある!」という作品は、そういった見方で心地よい、と感じられるならオススメかも知れません。私も若い頃はね、自分より大分年上の人がドラマとか映画を見て、その人に近い年齢のヒロインに対して「コイツ良い女だなぁ」的な感想を漏らす事に、どうせなら若いキャラクターの方が良いだろうに…と「女房と畳は…」的な事を思っていたんですが、自分が歳を重ねるとやっぱりその人と同じ様に自分の年齢に近いヒロインに感情移入…言い方を変えれば疑似的な恋愛感情を抱きがちで、むしろ若い娘とかはね…何と言いますか、見守りたくなる…愛でる対象になると言いますか…。

変ですかね、私。

でも、「この美術部」だと宇佐美さんより立花先生の方が可愛く見えるんだよなぁ…頑張ってる新人を見ている様な感じで。



2016/06/05 「僕らはみんな河合荘(769)」 8巻

新巻リリースの「河合荘」はもはや安心の面白さ。前回ある意味山場だった宇佐&律の関係は前回ほどの進展はなし。でも、そこかしこに「今までとは違う」という心情が主に律っちゃん側で描かれ、ますます青春真っ盛り状態に。ただこの巻は脇の面々…彩香さんや麻弓さんが今回はメイン。

目玉はツネコさんと愛美さんの再登場なんですが、ツネコさんの愛車が2代目チンク…フィアット500で、愛美さんの愛車がアルファの新型ジュリエッタって…センス良過ぎるよ、ウン。

チンクは最新モデルではなく、敢えてルパンも劇場版やテレビスペシャルでご用達の2代目ってのがね、素朴で美人ではないんだけどおっとり、のんびりとした感じのするツネコさんにはピッタリだし、スマートかつ出来る女な愛美さんが欧州の自動車メーカーでもそのデザインに独特の個性を持つアルファロメオも滅茶苦茶似合ってるよね、ウン。アルファって、カッコいい女の人が乗るとスゲェカッコイイんですよ、絵的に。

ツネコさんのチンクなら「カリオストロの城」もそうですが、リメイク前の「ミニミニ大作戦」にいっぱい登場してます。愛美さんのジュリエッタは…「ワイルド・スピード」の…「ユーロミッション」だったかな?にちょっと出てる筈。

…ともあれ、今回は彩香の親父やツネコの先輩といった濃い新キャラクターが登場したものの、やっぱりメインはぶれずに河合荘の面々なのが印象的。疑似家族的な関係が構築されている河合荘ではありますが、生者必滅会者定離、ずっとこのまま…なんて事はなく、必ず別れはやってくる…彩香さんの実家と、麻弓さんの親友の結婚、というのは、今後必ず訪れるであろう「別れ」を予想させる、何となく前ふり的なものを感じますね。

ま、ともかく少しでも長くこの騒がしいけど優しい関係、続いてくれるといいなぁ


2016/03/27 「血まみれスケバンチェーンソー」(527)

私なんかの世代ですと「褌」というと宮沢りえさんになってしまう訳ですが、「血まみれスケバンチェーンソー」の実写映画で血まみれのセーラー服に褌の内田理央さんがチェーンソー担いでる姿がビミョーに話題になってます。まさかあの「知る人ぞ知る」的な、お世辞にも有名作品とは言えない漫画が映画に…という事でも話題になりましたが、実の所原作漫画の作者・三家本礼氏の作品は既に「ゾンビ屋れい子」と「巨乳ドラゴン」が実写化されてるんですね。

どちらも原作からは乖離したシロモノになってるみたいですが、氏の単純明快なスジとエログロな作風はグラインドハウス映画的なノリでむしろ実写化には向いているのかも。ちなみに「ゾンビ屋」は平成ライダーにも出ていた秋山莉奈さん、「巨乳ドラゴン」の方はタイトルが「温泉ゾンビvsストリッパー5」になっていてAV女優の蒼井ゆうさんが主演しています。

ちなみに、個人的には「血まみれ」の内田理央さんは本人には申し訳ないんですが、原作ファンから見るとギーコにしてはキレイで可愛い過ぎるかと。もっとドスの効いた系の顔立ちの人の方が似合ってるんじゃないかな、と。


「北斗の拳イチゴ味」(1034)

アニメ版の方、見てみました。しっかし、リンの声を当てたの男の人だったんですねぇ。たま〜に男の声がでちゃってますが、割と誤魔化し切れていたのは凄いと思います。いやマジで。

中身は割と原作のネタに忠実でしたが、この作品は2分アニメ十分かと。コレ、30分でやったら絶対ダレちゃうでしょうしね。個人的には面白い4コマ作品とか沢山あるので、「森田さんは無口」とか「大家さんは思春期」「おじさんとマシュマロ」みたいなショート枠アニメ、もっとやったら楽しいんじゃないかと。

ただソフトの仕様には疑問。ショートアニメだと頻繁に流れる事になるので、主題歌のスキップはあった方が良いよね。それと「それが大事」は映像特典でフルバージョンかと思いきや、アニメ放送版のものと差し替えになってしまっていたのも残念。ただ、楽しかったですよ、ええ。


「病室で念仏を唱えないでください」3巻(1053)

父が大動脈解離という難病で緊急手術…という様な事があったせいか、最近この作品が沁みるのです。1巻の段階では、主人公が仏教的な考え方を患者に押し付ける様な言動が目立っており、そんな配慮の薄さというか、空回りっぷりが少々不快に思えたものですが、2巻ではかなりそういった部分が払拭され、3巻に至っては…この作品の中で誰よりも平凡で人間臭いキャラクターになっています。

…だがそこがいい。

医師として患者を救えない苦しみを強く描く、という点ではドラマにもなった傑作「Dr.くまヒゲ」にも通じるモノがありますね。3巻では主人公の対極的なキャラクターとして「テレビからもオファーがくる凄腕の若きイケメンスーパードクター」が登場し、このキャラクターのおかげで主人公の直向きさや実直さが引き立ってます。実写ドラマとかしたら面白いんじゃないかなぁ…と思う作品の、最近筆頭になってますよ、ええ。



2016/3/1 「波よ聞いてくれ」(1241) 2巻

待ちに待ってた2巻が出たぜ!!…と、タツノコプロっぽい口上はともかくとしてようやく出ました「波よ聞いてくれ」。今回もミナレさんは絶好調です。今回一番ツボだったのはこのやり取り

ミナレさん「抜くなら私の血を抜け!!こう見えて抜き慣れてるし400mlくらいなら…ほら献血カード」
宇宙人「そうはいかん…女性が400ml献血の基準を満たすには前回採血から16週以上のインターバルが必要なはず。そのカードスキャンしてみたがお前まだ13週しか経ってないじゃないか」
ミナレさん「ええ…めっちゃ詳しいうえにそんな優しい事言うんだ…」

…いやね、コレ…ミナレさんが見た夢の中でのやり取りなんですわ。
夢なんて所詮は夢…現実よりも大分ぼやけた感じになるのが普通だと思うんですが…何なの、このディテールの細かさ。(笑)

野中英次先生の漫画「課長バカ一代」に丸ごと1話出勤前にネクタイ選んでるエピソードのオチが、実はそれが夢で愕然とする…というネタがあったんですが、実は私も仕事で使っている長靴に穴が開いて靴下までビチョビチョの泥だらけになって一人ムカムカして「何だよちきしょー!!」と叫んだ瞬間に目が覚めた事があります。でもミナレさんみたいなやたら細かい設定の夢はついぞ今まで見た事がありません。

今回の見どころはミナレさんのラジオ劇と光雄の登場。ほぼミナレさんのアドリブなラジオ劇に、光雄を殺そうとしている女の心情がリンク…というのがある意味ホラーで面白かったり、殺されそうになっといてひょいひょいミナレさんに会いにくる光雄の典型的な女の敵っぷり…ああいうのは何て言いますか…付け込むのが上手いんですかね。多分、最近世間を賑わすゲスボーカルとかゲス議員とかゲスイケメン(自称)もこんな感じなんだろうなぁ…と、何だか地味に時事ネタにリンクして思ってしまったり。
他にも、

検索ワード「猟銃 買い方」

殺し文句「独占してえからよお前を」

前言撤回「んな訳なーいじゃーん」

飲み屋で「じゃあ猫引きとりますよ」

報道「報いへの道」

等、見どころ沢山。実にいい引きでこの巻も終わってますし、ますます今後に期待せざるを得ない作品ですな。

…あ、人物紹介の城華マキエに「作中最強の刺客ではない。」との記載がありましたが、彼女を異常なまでに束縛する彼の兄…もしかしたら変な形の斧持ってるかもしれませんね。



あ〜あ、万次さんにキムタクはねぇよなぁ…どーせ見ないからいいけどさ。


2016/2/16 「蒼き鋼のアルペジオ」(633) 「劇場版アルス・ノヴァD.C」を見て

…と、タイトル通りです。
テレビアニメ版の方は全く見ておらず、原作版とはかなり違ったシロモノ…という評判と、主題歌の最後が

♪せっきねつと〜むせっきねつと〜む

に聞こえる、という程度しか知らない状態での視聴です。
そんな訳で先ず感じたのが…ひたすらに分かり難く、端折り過ぎという印象でした。まぁ、違うとはいえ原作に沿っている部分もあるにはある訳で、原作を読んでいる分アニメを見ていなくとも理解出来ない…とまではいかずに済みましたが、完全に「テレビアニメを見ている」事が前提条件な作品だな、という印象。

ま、ある意味第一弾は総集編で、第二弾が本命の完全新作、というのが当初からのウリだった訳ですから、テレビアニメ版見てない私が楽しみ方を弁えていないっちゃあそうなるのかも知れません…が!!それにしたって端折り過ぎじゃね、というのが本音だったり。

ハルナと蒔絵のエピソードなんか、もうちょっとちゃんとやっても良さそうな気がするんだよなぁ…というより、原作のこのエピソードが凄く好きなので尚更そう思ってしまうというか…あ、大人しくテレビアニメ版見ろって事ですよね、ハイ。

まぁともあれ、原作との違いにビックリ、というのと一見さんには割と不親切な総集編体制もあって、イマイチのめり込んでは楽しめなかった印象。例えばイオナの性格が原作だとふてぶてしい口調と裏腹に割とお茶目、なのに対し、割と無機質で後半は健気系になってますし、原作ですとライバルポジションのゾルダン達や、白鯨の面々とかが役が変更されたクルツ以外影も形もなかったり、と、結構好きな部分が削られちゃってるんだな、というのが率直な感想。

また、劇場版だから余計に、なのかも知れませんが、海戦シーンが割と少ない印象も。コンゴウともイオナが生身…ではないですが、メンタルモデル同士で決着つけてましたし、見どころとしては最後のヒエイ戦位だったのが残念。あ、コンゴウと会うために彼女が発射したミサイル群を足場にしてジャンプしていくイオナを見て、渕上さんは連続大ジャンプするキャラクターと縁があるな、と。(笑)

…まぁ、色々言ってますが楽しめなかった訳ではないんです。テレビアニメ版のファンの為の劇場版という前提であれば、私にとっての分かり難さはは当然といえば当然…とはいえ不親切さはあるとは思っちゃいますが、それを差し引いても「Cadenza」の方も見てみようかな、という気にはなりましたしね。

…何が凄いって、なんせ「新劇エヴァ」「ガンダムUC」「ファフナーエクソダス」とか並み居る作品を軒並み途中で切った私が切ろうとまでは思わなかったんですよ?(自分で言うな?/笑)

しっかし、402が出るとどーしても「お母さん」と呼びたくなってしまう…スピンオフ「ソルティロード」のせいだな、ウン。(笑)


2016/01/06 「K2」(121)

「ひとこと」でも書きましたが、父が大病を患って緊急手術、その後合併症にて再手術…という事になり、忙しいと口にはしても割と呑気ないつもの年末年始とはかなり違ったものに今年はなってしまいました。一応手術は成功、回復の兆しが見えホッとしているのですが、何分ICUに入らなくちゃならない大病を患った人が…強いて言えばもう故人となった祖父位しかおらず、ICUに頻繁に出入りしたり医師から直接病状や術式についての説明を聞いたりした経験が無かったので、父の身体の事も含め、緊張が抜けない一週間でした。

ともあれ、医師の説明に関しては「どんな事をやる」とか「こういった状態」という様なものが…割と良く分かったんです。説明後に母や姉、親戚に「多分あれはこういう事だと思う」という程度の解説が出来る程度に、ですが。
これも、「スーパードクターK」から「K2」とず〜っと"ハードボイルド医学伝説"を愛読していたからかも、と。漫画ってバカにされがちですが、漫画からだって知識や知恵は得られるんですよ、ええ。勿論、嘘八百な「事実を元にしたフィクション」もありますが。

さて、単行本のリリースが遅いのでいつの間にか発売されている「K2」の最新刊では、遂に七瀬さんが登場しました。KAZUYAのクローンである一也が、KAZUYAがどのような医師…いや、人間だったのかを知る為に、KAZUYAと縁の深かった人達に遭いに行く…という流れでの再登場。高品や朝倉、軍曹は早い段階で登場しましたが、七瀬さんはず〜っと…不自然なまでに登場しなかったんですよ。

劇中でも渓先生が語っていた通り、七瀬さんは女医…KAZUYAとは志を共にする仲間であったと同時に、高品や軍曹とは別ベクトル…女性という立場でも信頼を置かれていた人。一也の母・黒須が元々は彼の許嫁だった事を考慮すると一也には酷かもしれませんが、もしKAZUYAが伴侶を持つとしたら…やっぱり七瀬さんだったんじゃないか…そう思わせる関係だったんですね。

実は七瀬さん、KAZUYAが癌に侵されるのを最初に予見した人ですし、少なくとも七瀬さんの方は医師としてだけではなく男として信頼…もっと言えば好意を持っていたのは明白。KAZUYAにしても、高品などには見せなかった人間らしい弱さ、苦悩を唯一見せた人が七瀬さんだった訳です。

そんな彼女の再登場ですが…とんでもない事に。そのとんでもない事になった理由も回想として描かれますが、この回想での二人が…なんとも切ないのです。二人とも強い医師であるからこそ、より切ないのです。七瀬さんが成長した一也と再会した際に発した言葉と、彼との別れ際に見せた抱擁…こればっかりは「K2」の前に「スーパードクターK」、「ドクターK」を読んできた読者にしか分からないですよ、ええ。

「K2」に関して、KAZUYAの影に引っ張られ過ぎ…みたいな評をする人がおりますが、そもそも「スーパードクターK」の続編なのだから、KAZUYAに引っ張られるのは当たり前だと思うんです。言っちゃあ何ですがこの意見、的外れも良い所でしょ。
一人の父親の件を引き合いに出して二番煎じ呼ばわりもされますが、むしろKAZUYAの残したメスが医療の進歩を見せているのと同じく、「Kを繋ぐ者」一人と、「Kを継ぐ者」一也という、二人の「K」で「K2」…コレが本作の骨子なのですからね。
少なくとも、この七瀬さんや「スーパードクターK」の第一話に出て来た双子の兄弟とか、意外な所で懐かしい人を登場させ、そうなるに至った理由としてKAZUYAという存在をキーとして使う、というのは「遅れて来た続編」群の中ではむしろ上手い構成かと。そのうち監察医の石動とか磨毛とか…橋爪の息子とか出てきたら面白いかもなぁ…と期待してしまいますからね。

ともあれ、まだまだ面白い「K2」、目が離せませんね。

ワタクシ…例えば何年か前にドラマがリメイクされてヒットした「白い巨塔」や、昨今ヒットした「ドクターX」の様な病院内の人間関係やヒエラルキーをクローズアップした作品よりも、正に医の道とでもいいますか、人を救う事に焦点を当てた作品の方が好きですね、やっぱり。

そういえば、「K2」という本作のタイトルでこの漫画を登山漫画と勘違いした人が文句垂れてました。エベレストに次ぐ世界第二位の標高の山の名もK2というからなのですが…この人はケルヒャーの高圧洗浄機とか韓国"自称国産"の新型戦車、アメリカのスノーボードブランドなんかにも「登山用品じゃない!!」とか言って文句言うんですかね。(笑)

最後に、医療に携わる方々に感謝の意を込めて記事を結ぼうと思います。


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